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フランクリン・テンプルトン、米国政府マネーファンドをポリゴンに展開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

オンチェーンファンドFOBXXをポリゴンに展開

米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)は26日、投資信託商品OnChain U.S. Government Money Fund(オンチェーン米国政府マネーファンド:FOBXX)をポリゴン(MATIC)のブロックチェーンに展開したと発表した。

ポリゴンへ展開することによって、イーサリアム(ETH)ERC20規格資産の約35兆円(約2,600億ドル)の市場にもアクセス可能になると見積もる形だ。

同社のデジタル資産部門責任者であるロジャー・ベイストン氏は、次のように説明している。

オンチェーン米国政府マネーファンドの範囲をポリゴンに拡張することで、このファンドは、特にイーサリアム(ETH)ベースのブロックチェーンを通じて、他のデジタルエコシステムとさらなる互換性を持つことができるようになる。

これにより、実績のあるレイヤー2(L2)ブロックチェーンを通じて、当社商品の流通範囲がさらに広がる。

レイヤー2(L2) とは

「2層目」のブロックチェーンのこと。全ての取引履歴をメインチェーンに書き込むと負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。そこで、取引履歴の一部をオフチェーンやサイドチェーンに記載するようにすることでメインチェーンへの負荷軽減や処理速度向上を期待することができる。

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ポリゴンラボの機関投資家部門グローバル責任者であるColin Butler氏は、次のようにコメントした。

トークン化された資産は、世界の金融システムを良い方向に再編成するものであり、フランクリン・テンプルトンはこの動きの最前線にいる。

また、ポリゴンのエコシステムは、多くのL2、サイドチェーン、その他のブロックチェーンにまたがっており、DeFi(分散型金融)や、NFT(非代替性トークン)の分野でもスケーリングソリューションが採用されていると続けた。

フランクリン・テンプルトンは、155カ国以上でサービスを提供するグローバルな投資運用会社。株式、債券、マルチアセット・ソリューション、オルタナティブ投資など様々な分野で事業を行っている。

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オンチェーン米国政府マネーファンドとは

フランクリン・テンプルトンのオンチェーン米国政府マネーファンド(FOBXX)は、2021年に提供開始。米国に登録された投資信託としては初めて、パブリックブロックチェーンを使用して取引を処理し、株式の所有権を記録するものである。

ブロックチェーン上に展開されていることにより、24時間365日取引可能だ。1株は、BENJIトークン1個という形で表現され、現在の運用資産残高(AUM)は約361億円(2億7,000万ドル)を超えている。

FOBXXは、総資産の99.5%以上を米国政府証券、現金、米国政府証券または現金を全額担保とする現先取引に投資している。また、高い水準の利回りと、安定した1ドルの株価を維持することを目指すものだ。なお、暗号資産(仮想通貨)には投資していない。

すでにステラ(XLM)のブロックチェーンにも展開済であり、今回ポリゴンが追加されたことになる。

ステラ開発財団は最近、FOBXXに約27億円(2,000万ドル)を投資した。このことについて同財団のデネル・ディクソンCEOは「当財団の資金は銀行口座にだけ置かれていたが、それは資産を置いておく場所として最適ではなかった」とコメントしている。

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