- 仮想通貨規制が資金決済法から金商法へ インサイダー取引禁止も新設
- 分離課税20%は2028年適用見込み、東証への仮想通貨ETF上場は27年以降
資金決済法から金商法へ、規制の枠組みを転換
仮想通貨(暗号資産)の規制を資金決済法から金融商品取引法(金商法)へ移管する「金融商品取引法及び資金決済に関する法律の一部を改正する法律案」が6月11日、衆議院本会議で賛成多数により可決された。法案は参議院での審議を経て成立が見込まれており、施行は2027年度となる見通しだ。
改正法案は4月10日に閣議決定・国会提出されており、前日10日に衆院財務金融委員会で可決されていた。改正の核心は、これまで支払い手段として位置づけられてきた仮想通貨を「金融商品」として明確に再定義し、株式や債券と同じ金商法の規制対象に組み込む点にある。
仮想通貨の規制を資金決済法から金融商品取引法へ移行する改正案が、6月10日に衆議院財務金融委員会を可決。インサイダー取引規制の新設や発行者への情報開示義務、分離課税(税率20%)の導入を盛り込む。参議院での審議を経て、成立すれば2027年度の施行を見込む。
インサイダー規制新設と罰則強化が柱
改正案では、仮想通貨を対象とするインサイダー取引規制が初めて導入される。発行者や取引業者の関係者が未公表の重要情報をもとに売買することを禁じ、証券取引等監視委員会の調査権限も整備される。無登録業者への罰則は現行の拘禁刑3年から10年へ引き上げられる。
税制面では現行最高55%の総合課税から申告分離課税(税率20%)への移行と、損失の3年間繰越控除が盛り込まれる。適用は金商法改正施行の翌年1月1日からとなるため、2028年が有力視される。
仮想通貨ETFの組成を可能にする枠組みも備え、日本取引所グループは早ければ2027年にも東証への上場が実現するとの見通しを示している。
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