WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨を金融商品に、金商法改正案が衆院委を通過

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 衆院財務金融委が6月10日に可決、参議院審議へ
  • 分離課税20%・インサイダー規制など投資家保護を整備

資金決済法から金商法へ、規制の枠組みを転換

仮想通貨(暗号資産)の取引規制を資金決済法から金融商品取引法(金商法)に移行する「金融商品取引法及び資金決済に関する法律の一部を改正する法律案」が、6月10日に衆議院財務金融委員会で可決された。同改正案は4月10日に閣議決定・国会提出されており、衆議院本会議を経て参議院での審議へと移る。

改正案の根幹は、これまで支払い手段と位置づけられてきた仮想通貨を「金融商品」として明確に再定義し、株式や債券と同じ金商法の規制対象に組み込む点にある。

仮想通貨交換業者の名称も「暗号資産交換業者」から「暗号資産取引業者」に改められる。無登録での販売に対する拘禁刑の上限は現行の3年以下から10年以下に、罰金は300万円以下から1,000万円以下にそれぞれ引き上げられ、投資家保護に向けた規制の実効性を高める。

関連記事:日本政府のWeb3政策まとめ【2026年】税制・規制・注目プロジェクト

日本政府はなぜWeb3政策を推進するのか?2022年のNFTホワイトペーパー発行から2026年度税制改正大綱(申告分離課税約20%)まで、日本政府によるWeb3政策を時系列で整理。金商法移行・ステーブルコイン解禁・Astar/Oasysの国内動向をCoinPostが解説します。

インサイダー規制と発行者への開示義務を新設

改正案では、未公表の重要情報を利用した売買を禁じるインサイダー取引規制が仮想通貨分野に初めて導入される。発行者の新規事業や上場・廃止といった情報を事前に知った関係者が取引を行うことが禁止対象となる。証券取引等監視委員会に犯則調査権限が付与され、違反行為に対する課徴金制度も整備される。

発行者への情報開示規制も新設される。「特定暗号資産」に該当する発行者は、募集・売出し時に特定暗号資産情報(投資家向け情報開示)の公表提出と財務監査義務を負い、年1回の定期情報公表も求められる。虚偽記載には10年以下の拘禁刑または1,000万円以下の罰金が科される。

関連記事:仮想通貨を金融商品に、金商法改正案を閣議決定 インサイダー規制・罰則強化へ

政府は4月10日、暗号資産(仮想通貨)を金融商品として初めて規制する金融商品取引法の改正案を閣議決定した。インサイダー取引の禁止や発行者への情報開示義務化、無登録業者への罰則強化(最大10年・1000万円)が柱。今国会で成立すれば2027年度施行の見通しで、2028年の20%分離課税とあわせた制度整備が本格的に動き出す。

分離課税20%、ETF組成への制度的余地も

税制面では、現行で最高55%が課される総合課税から、申告分離課税(税率20%)への移行と損失の3年間繰越控除が盛り込まれている。この税制改正の適用は金商法改正法の施行を前提としており、施行が2027年度となる場合、課税の変更は2028年1月1日からとなる見通しだ。

また、改正案は仮想通貨ETFの組成を可能にする制度的枠組みも備える。同改正案が今国会で成立すれば、施行は2027年度が見込まれる。

関連記事:片山金融相インタビュー「暗号資産20%分離課税」2028年施行へ、ステーブルコインで日米協力

CoinPost独占取材に応じた片山さつき金融相が、ビットコインなど暗号資産(仮想通貨)の20%分離課税について、2028年1月施行見込みを明言した。最高税率55%から大幅減税となる。金商法移行、ステーブルコインによる国債需要創出戦略、ベッセント米財務長官との協議など「デジタル元年」実現へ向けた具体的施策を語った。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/12 土曜日
08:25
仮想通貨スカイ価格5倍予想、オフチェーン中央銀行的存在=スタンダードチャータード
米銀行大手スタンダードチャータードがスカイ(旧メイカーダオ)の評価カバレッジを開始し、SKYトークンが2028年末までに現在の5倍の0.325ドルに達すると予想。融資枠拡大が投資家還元を左右する。
06:50
米8月CPI、コア指数が予想上振れ|ビットコインは急伸後反落
米労働省が発表した8月の消費者物価指数はコア指数が市場予想を上回り、FRBの利上げ観測を強めた。仮想通貨ビットコインとイーサリアムは発表後に上昇したものの上値を伸ばしきれず反落した。
06:15
クラリティー法案不成立でも規制明確化へ、コインベースCEOが見方示す
コインベースのアームストロングCEOは、クラリティー法案が不成立でも米規制当局による明確化は確実に進むとの見方を示した。
05:55
メタプラネット、株主意見を踏まえ第10回の潜在株式を41%削減
メタプラネットは第10回新株予約権の対象株式数を696株から410株に変更し、潜在株式数を41.1%削減すると発表した。新株予約権価値約2億2000万米ドルが消失し、完全希薄化後1株当たりビットコインは8.8%増加する。
05:00
メタプラネットが香港子会社設立へ、ビットコイン資産運用体制を強化
日本のビットコイン保有大手メタプラネットは香港に資産運用子会社を設立すると発表した。ビットコイン関連の資産運用機能をアジア地域に拡大し、米国子会社と連携した運用体制を構築する方針だ。
09/11 金曜日
17:32
ビットコイン市場が弱含み、変わらねば調整局面も=アナリスト
アナリストのダークフォスト氏が9月11日、ビットコインの需給動向を分析。現物・先物需要は減速し、機関投資家の指標も悪化。ビットコインETFは2カ月ぶりの大幅流出となり、早期に改善しなければ調整局面もあり得ると指摘した。
16:40
金融庁、4〜6月期の投資商品・暗号資産など詐欺勧誘1961件相談 8割超被害
金融庁が2026年4〜6月期の相談受付状況を公表。投資商品・暗号資産(仮想通貨)等の詐欺的投資勧誘の相談は1,961件、うち1,616件(8割超)で被害発生。暗号資産等の相談は1,374件で前期比92件減。
16:14
ブロックストリーム、リキッド攻撃者への身代金拒否を表明
ブロックストリームが公式X声明で、リキッドネットワークから窃取された約4,000BTCのビットコインについて、攻撃者側への身代金支払いを明確に拒否すると表明。法執行機関や取引所と連携した追跡・法的措置の継続方針を示した。
15:10
イーサリアム、Glamsterdamのテスト実装日を暫定決定
イーサリアム開発者は9月3日、次期アップグレード「Glamsterdam」を10月6日にSepoliaで暫定実装すると決定。テストネットは未完成のまま日程を設定し、バグも見つかっており本番適用の時期は流動的だ。
13:45
イーサリアム、耐量子プライバシー取引のコスト99%超削減案|ヴィタリックが解説
イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が、耐量子署名・プライバシー取引のガス代を大幅削減する新提案「EIP-8288」を紹介した。次期アップグレード「I-star」での採用を視野に、コストを数万ガス規模まで抑える仕組みを解説した。
13:25
欧州金融団体ら、トークン化資産の上限撤廃を要求 拡大続く市場に規制が足かせ
ナスダックなど欧州26団体が、EUの分散型台帳技術パイロット規制におけるトークン化資産の時価総額上限撤廃、または引き上げを求める書簡を提出した。
11:33
英国上院、仮想通貨戦略の策定義務化案を可決 規制競争で欧米に対抗
英国上院は9月9日、仮想通貨・ステーブルコイン・トークン化証券を含むデジタル資産戦略の策定を財務省に義務付ける修正案88を194対138で可決した。EU・米国で規制整備が先行する中、法案は労働党の反対を押し切り英下院での審議に移る。
11:00
マネーグラム、ステーブルコインカードをローンチ
マネーグラムは、ステーブルコインを使用できるマネーグラムカードをローンチ。仮想通貨ステラのブロックチェーンを採用しており、コロンビアから段階的に提供を広げる。
09:59
ステーブルコイン、しきい値上昇で銘柄数が急減=アークインベスト
ステーブルコインは規模が大きいほど生存者が絞られるネットワーク効果が働く。アークインベストのヴァレンテ氏によると、1000億ドル級はテザーとサークルの2社体制に向かう可能性がある。各階層の推移を整理した。
09:45
リップル社、企業財務AI「Gスマート」を機能拡張 人間によるガバナンスなどを強化
リップル社が財務管理プラットフォーム「リップル・トレジャリー」組み込みのAI「Gスマート」を拡張した。予測・リスク管理などの領域で企業ポリシーに基づく機能を追加している。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧