CoinPostで今最も読まれています

イーサリアムとの等価性実現へ ポリゴン、次世代の「Polygon zkEVM」をリリース

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

zkEVMをアップグレード

暗号資産(仮想通貨)ポリゴン(MATIC)の開発企業「Polygon Labs」は8日、次世代の「Polygon zkEVM」をリリースしたことを発表した。

新しいPolygon zkEVMは、イーサリアム(ETH)の仮想マシン(EVM)と互換性があればどのチェーンでも証明を作成することができると説明。この技術を活用することで、トラザクションコストを下げたり、証明を作成する速度を速めたりすることができると述べた。

今回発表した新しいソリューションは「Type 1 Prover」という名称がついている。Polygon zkEVMでType 1のモードを利用することでことで、上述したような恩恵を受けることが可能だ。

Type 1という言葉は、イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が2022年8月に公開した分析に基づいている。イーサリアムではL2ネットワークの開発が進んでおり、EVMと互換性や等価性があると主張するプロジェクトが複数あり、この時ブテリン氏は各プロジェクトが開発するzkEVMをイーサリアムに近い順に分類していた。

zkEVMとはゼロ知識証明を導入したEVMのこと。「L2ネットワークが互換性・等価性がある」ということは、イーサリアム上のアプリを容易にL2ネットワークに展開できることを意味する。Type 1とはブテリン氏が「完全にイーサリアムと等価性がある」と分類したEVMだ。

関連仮想通貨イーサリアムの進化、ブテリン氏が示すZK-EVM統合案とレイヤー2の未来とは?

ポリゴンとは

イーサリアムのスケーラビリティ問題に取り組むプロジェクト。「Polygon PoS」や「Polygon zkEVM」など複数のソリューションを開発し、大手企業らに採用される事例が続いている。

▶️仮想通貨用語集

Type 1 Proverの概要

Type 1 ProverはPolygon Labsとテクノロジー企業Toposwareが共同で開発を主導した。このソリューションはオープンソースで8日にリリースされている。

このソリューションを使うと、ブロックチェーンのトランザクションコストを下げたり、処理速度を速めたり、ユーザー体験を向上させたりできると説明。この技術は既存のL1ブロックチェーンやOptimistic RollupsのL2チェーンを対象にしている。

例えば、現在Type 1は既存のイーサリアムのブロックにおいて、1トランザクションにつき平均0.002ドルから0.003ドルで証明を行えるが、さらに開発と最適化が進めば、来年には30倍から50倍安価にできる可能性があると主張している。

ポリゴンの共同創設者Brendan Farmer氏は「CoinDesk」に対し、以下のようにコメントした。

高性能なType 1のzkEVMは実用的ではない、またはコストが高すぎるとみられてきた。

ポリゴンは非常に効率的なType 1のzkEVMを提供することで、ゼロ知識証明技術の開発で業界をリードしていることを再度証明した。

関連ポリゴン開発企業Polygon Labs、従業員を19%削減 チームの規模を適正化

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
12:54
ブロックチェーンゲーム「Heroes of Mavia」、MAVIAトークンのインフレ抑制へ
Web3ゲーム「Heroes of Mavia」は、イーサリアムベースの独自トークン「MAVIA」のインフレ抑制のため、ロック解除スケジュールを変更した。
12:27
ワールドコイン開発元、OpenAIらとの提携を検討か=報道
仮想通貨ワールドコイン開発企業は、決済大手ペイパルや、アルトマン氏の別事業OpenAIと提携を模索していると伝えられる。
10:00
仮想通貨の「ポイ活」潮流、将来のトークン配布を見越した投資戦略
ポイ活やエアドロップといった、2024年の暗号資産(仮想通貨)市場におけるトレンドを掘り下げる。将来のトークン発行に向けて最大限の報酬を得るため、ソラナやBASEでユーザーの活動量が増加。資本競争が激化している。
04/28 日曜日
11:30
ビットコイン相場は中期的には下降チャネル内での揉み合い続くか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン半減期を終え1000万円周辺で推移する相場をbitbankのアナリスト長谷川氏が分析。ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BTCの半減期完了に高い関心
今週は仮想通貨ビットコインが半減期を迎えたこと、QCP Capitalによる半減期後の相場分析、イーサリアムの証券性などを巡りConsensysが米SECを提訴したことに関する記事が最も関心を集めた。
04/27 土曜日
21:00
OKCoinJapan 5月にオプティミズム(OP)取扱い開始へ
OKCoinJapanが暗号資産(仮想通貨)オプティミズム(OP)の取扱いを開始へ。イーサリアムのレイヤー2ソリューションとして、その技術はCoinbaseが支援するBaseやバイナンスのopBNBの基盤に使用されている。OPのユースケースや今後の展望も言及。
17:20
機関投資家のDeFiリスク管理を強化、Fireblocksの新セキュリティ機能
FireblocksがDeFi製品にdApp ProtectionとTransaction Simulationを追加。リアルタイム脅威検知と安全なトランザクション実現で、機関投資家のオンチェーン活動をサポート。
13:00
BAYCで知られるYuga Labs、事業再編でチームメンバー削減 
Yuga Labsは、事業再編の一環としてチームメンバーの一部を削減した。「より小規模で機敏でクリプト・ネイティブなチーム」にする意向だ。
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
ビットコインRunesデビュー1週間、200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安で1ドル158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア