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Binance Japan、TAO(ビットテンソル)国内初取扱いへ|仮想通貨AI銘柄の特徴と将来性

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

分散型AIインフラの中核銘柄

国内暗号資産(仮想通貨)取引所Binance Japan(バイナンスジャパン)は2026年1月9日17時より、Bittensor(TAO)の取扱いを開始する。

対象サービスは、販売所および取引所での現物取引に加え、定期購入、ユーザー間送金機能のBinance Pay。日本円取引ペア(TAO/JPY)にも対応する。対応ネットワークはBittensor。

これにより、Binance Japanにおける取扱い銘柄数は65銘柄となる。また同日より、先日取扱いを開始したArtificial Superintelligence Alliance(FET)についても日本円ペア(FET/JPY)の取引所取引を開始。日本円ペア対応は26銘柄に拡大する。

本記事ではTAOおよびBittensorの概要を整理する。

TAOとは?|Bittensorの概要

TAOは、分散型AI開発ネットワーク「Bittensor」のネイティブトークンだ。Bittensorは、AIを「作る・訓練する・利用する」ことができるオープンネットワークであり、一部では「AIにおけるBitcoin的な”中立インフラ”」としての評価も上がっている。

ネットワーク上で使われるトークンTAOは、AIの学習や評価に貢献した人への報酬として分配される。AIの性能を高めた開発者や、優れたモデルを見つけた評価者など、ネットワークに価値を与えた人が報われる構造となっており、TAOはその経済圏を支える役割を担っている。

仮想通貨TAOの主要データ

TAO/USDT 長期チャート 出典:TradingView

  • 現在価格:約44,000円(280ドル)
  • 時価総額:約4,600億円(市場順位34位)
  • 過去最高値:約120,000円(2024年4月)
  • 最大供給量:2,100万TAO
  • 半減期:4年ごと(初回:2025年12月14日頃)
    *2026年1月7日時点、
    データ元:コインマーケットキャップ

※ Bitcoinと同じ希少性設計──TAOは上限2,100万枚・4年ごとの半減期を採用。初回半減期(2025年12月14日)により、発行量は約7,200 TAO/日 → 約3,600 TAO/日へ減少予定。

TAOの用途

TAOは、Bittensorネットワークにおいて以下の中核的な用途を担う。

  • AIモデル開発・訓練への貢献報酬
  • サブネット(AIプロジェクト)への参加・投資
  • ネットワーク利用料の支払い
  • バリデーターへのステーキング

Bittensorでは、誰でもAIモデル(チャットボットや画像生成など)をネットワーク上に公開でき、他の参加者がそのモデルを利用したり改良したりすると、自動的に報酬が支払われる仕組みを持つ。

Binance JapanでのTAO取扱い概要

TAOの国内取扱いはBinance Japan(バイナンスジャパン)が初となる。取扱い概要は以下の通り。

  • 取扱い開始日時:2026年1月9日 17:00(日本時間)
  • 対象サービス:販売所・取引所(現物)・定期購入・Binance Pay
  • 取引ペア:TAO/JPY
  • 入出庫対応ネットワーク:Bittensor

Binance Japanの詳細についてはこちらの記事を参照。

TAO/Bittensorの特徴・将来性

① Bitcoinと同型の供給設計

TAOは、Bitcoinと同様の供給設計を採用している点が特徴だ。

  • 最大供給量:2,100万枚
  • 4年ごとの半減期
  • 初回半減期:2025年12月14日頃
  • 発行量:約7,200 TAO/日 → 約3,600 TAO/日へ減少

希少性を担保する供給設計により、長期的な価値保存の観点からも注目されている。

② 「分散型AI版Y Combinator」としての構造

Bittensorは、サブネットと呼ばれる特化型ネットワークを通じて、多様なAIプロジェクトを育成する構造を持つ。

  • 現在129のアクティブサブネットが稼働
  • 用途:計算資源、データ処理、AIエージェント、ディープフェイク検知など
  • TAOが各サブネットに配分される仕組み
  • サブネット全体の時価総額も拡大中

AIスタートアップのインキュベーター的な役割を果たしており、エコシステムの拡大が進んでいる。

③ グレースケールによる投資信託・ETF申請

暗号資産運用会社グレースケール・インベストメンツは、2025年からBittensorに特化した適格投資家向け・私募形式での投資信託を提供。同社が運用する「分散型AIファンド」においても、TAOは最も高い保有比率を占め、AI×ブロックチェーン領域の中核銘柄として位置づけられている。

  • 2025年12月30日:「Grayscale Bittensor Trust」のETF転換に向けたS-1申請書類を米SECへ提出
  • 2026年1月正式発表:「GTAO」として米国OTC市場(OTCQX等)で公開取引開始

④ 機関投資家・ファンドの参入加速

TAOは、機関投資家からの注目度が高まっている銘柄の一つだ。グレースケールのETF申請に加え、サブネット投資ファンドの登場により、従来の個人投資家中心の市場構造から機関投資家の参入が進む段階にある。

サブネットトークンのCEX上場も進んでおり、Bittensorエコシステム全体への資金流入が加速している。

Bittensorエコシステムには、機関投資家やサブネット投資ファンドの参入が加速している。

  • Yuma Asset Management:サブネット投資ファンド
  • Stillcore Capital:Jason Calacanis関与のファンド
  • サブネットトークンのCEX上場(MEXC等)

これにより、アクティブサブネット数・アカウント数が増加し、TAO供給のうちサブネットに割り当てられる比率も上昇している。出典元:グレイスケールのレポート(『Bittensor on the Eve of the First Halving:25年12月発行』

想定されるリスク

① 技術的複雑性

Bittensorは独自のコンセンサスメカニズムやサブネット構造を採用しており、技術的な複雑性が高い。ネットワークの安定性やスケーラビリティに関する課題が顕在化する可能性がある。

② サブネット品質のばらつき

129のサブネットが稼働する中、各サブネットの品質や持続可能性にはばらつきがある。低品質なサブネットの増加がエコシステム全体の評価に影響を与えるリスクも考えられる。

③ 規制環境の不確実性

AI関連技術およびAIトークンに対する規制は各国で整備途上にあり、今後の規制動向によってはプロジェクトの運営や取引に影響が生じる可能性がある。

まとめ

TAO(Bittensor)は、分散型AIインフラとして独自のポジションを確立しつつあるプロジェクトだ。Bitcoinと同型の供給設計、サブネットによるエコシステム拡大、グレースケールによるETF申請など、機関投資家の参入を促す要素が揃っている。

一方で、技術的複雑性やサブネット品質のばらつき、規制環境の不確実性といったリスクも存在する。AI×ブロックチェーン領域の成長期待とリスクが併存する段階にある点は留意が必要だ。

Binance Japan(バイナンスジャパン)での取扱い開始により、国内投資家にとってもTAOへのアクセスが容易になる。

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