Binance Japanについて
Binance Japan(バイナンス・ジャパン)は、180ヶ国以上で2億3000万人以上のユーザーを抱える暗号資産(仮想通貨)取引所であるBinanceの日本法人で、2023年8月に日本暗号資産交換業者として登録された取引所です。
Binance Japanが取扱う暗号資産は63種類であり、国内の暗号資産交換業者で最多です(25年10月時点)。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)といった主要通貨から、新興の有望プロジェクトまで、幅広い投資機会を提供します。さらに、Binanceグループの世界的なネットワークとセキュリティ基盤により、安全で使いやすい取引環境を実現しています。
現在のところ、Binance Japanは以下の主要サービスを提供しています:
- 日本円の入出金及び暗号資産の入出庫
- 暗号資産取引所(現物取引)
- 暗号資産販売所(コンバート)
- シンプル・アーン(貸暗号資産)
- ローンチプール(寄託暗号資産)
- コンバート(変換)「定期購入」
- Binance Pay(顧客間の暗号資産決済)
- NFTマーケットプレイス(Hash Muse Pte Ltd)
- API接続
※将来的には、レバレッジ取引や先物取引の提供も検討されています。
「100銘柄を取り扱う」目標に向けて
Binance Japanは25年10月時点で63銘柄を取り扱っており、国内の暗号資産交換業者でトップです。ラインナップは以下の通りです。
Binance Japan 取扱暗号資産一覧
*2025年10月時点 | 全63銘柄
24銘柄が日本円通貨ペアに対応
全63銘柄中24銘柄(JPY)が取引所サービス(板取引)で売買可能。 Binance JapanではSOL(ソラナ)、SUI(スイ)、DOGE(ドージコイン)、PEPE(ペペ)など人気のアルトコインも日本円で直接購入できます。
Binance Japanの板取引では、買いたい人と売りたい人の注文が集まる「板」で直接取引できます。これにより以下のメリットがあります:
スプレッドが狭い:
販売所より有利な価格で取引できる可能性が高い
指値注文が可能:
希望の価格を指定して注文を出せる
流動性が豊富:
2025年3月に流動性プロバイダープログラムを強化し、より取引しやすい環境を実現
暗号資産取引所(現物取引)の使い方
ここでは、Binance Japanでの現物取引の基本的な使い方を、BNBトークン購入を例に解説します。現物取引では注文価格や数量を指定でき、より柔軟に取引できます。
板取引でBNBを買う手順(スマホ/現物)
① バイナンスアプリにログインし、「取引」→「現物」に移動します。BNB/JPYの取引ペアを選択します。

出典:Binance Japan
② 「購入」タブに移動し、「指値注文」を選択します(既定の注文タイプは、指値注文となります)。

出典:Binance Japan
③ BNBの購入希望価格と注文数量を入力します。「BNB購入」をクリックすると、注文が発注されます。

出典:Binance Japan
④ 注文が完了すると、すぐに約定履歴または資産欄に反映されます。
注文タイプについて(成行または指値)
取引画面下にある「注文タイプ」では「成行」または「指値」を選択できます。
- 成行注文:今すぐBNBを購入したいとき。市場価格で即時に約定します。
- 指値注文:希望価格を指定して購入したいとき。指定価格に達すると自動的に約定します。
Binance Japanでは既定で「指値注文」が選択されています。すぐに取引したい場合は、「成行」に切り替えて注文しましょう。
取引所から暗号資産をウォレットへ出庫する方法
購入した暗号資産をDeFiやNFT取引に使う場合、取引所からウォレット(メタマスクなど)に送る必要があります。ここでは、Binance JapanでBNBをメタマスクへ出庫する手順を例に解説します。
メタマスクの準備
①メタマスクを開き、ネットワークがBNB Smart Chain(BEP20)になっているか確認。

出典:Metamask
②未追加の場合は「ネットワーク追加」から手動でBSCを追加します。(一般設定:RPC URL・Chain ID=56など)

出典:Metamask
③アカウントのアドレス(0x〜)をコピー。

出典:Metamask
重要:BNBには「BEP2」「BEP20」など複数のネットワークがあります。メタマスクで使えるのはBEP20(BSC)のみです。誤送信すると資金を失う可能性があるため注意しましょう。
Binance Japanで出庫操作
①バイナンスアプリを開き、「資産」から「送金」をタップ。

出典:Binance Japan
②「オンチェーン出庫」をタップし、出金したい暗号資産(例:BNB)を選択。

出典:Binance Japan
③コピーしたメタマスクのアドレスを貼り付け、出庫数量を入力。

出典:Binance Japan
重要:ネットワークの選択は慎重に行い、選択したネットワークが出金先のウォレットのネットワークと同じであることを確認してください。間違ったネットワークを選択した場合、資金を失うことになります。
④「出金」をタップして続行すると、グローバルトラベルルールの質問ページが表示されます。指示に従って回答し、「次へ」をタップする前に注意深く確認してください。

出典:Binance Japan
⑤再度、トランザクションを確認する画面が表示されるので、慎重に確認し「確認」をタップ。
⑥次に、2段階認証デバイスでトランザクションを確認する必要があります。画面の指示に従って、手続きを行ってください。

出典:Binance Japan
⑦「Submit」をタップすると出金依頼が完了します。
出庫完了の確認
入出金の状況は「資産」→「現物」を選択し、右側の「取引履歴」アイコンをタップすると確認できます。

出典:Binance Japan
メタマスクで残高が反映されていれば送金成功です。
取引・出庫時の注意事項
- 最小出庫数量と手数料:出庫には最低数量と手数料が設定されています。送信前に必ず最新情報を確認しましょう。各トークン出庫時の最小出庫数量と手数料は、こちらから確認できます。
- ネットワーク誤選択:出金先のアドレスに対応した正しいネットワークを選択しましょう。
例:出金先がERC20アドレスの場合はERC20を選択。手数料の安さだけで選ばないようにしてください。誤ったネットワークを選ぶと資産を失う恐れがあります。 - アドレス確認:コピペ後、先頭と末尾の数文字を照合しましょう。誤送金防止のため少額テスト送金も推奨。
- 2FA(2段階認証)の設定:出庫時に必須。セキュリティ保護のため有効化をおすすめします。 li>メンテナンスや混雑時の遅延:反映が遅れる場合があるため、出庫履歴で状況を確認しましょう。

出典:Binance Japan
この手順は、BNB以外の暗号資産でも基本的に同じ流れで出庫できます。正しいネットワーク設定とセキュリティ対策を守り、安全に暗号資産を活用しましょう。
Binanceグローバルの強みを日本市場へ
Binanceは、180以上の国と地域で2億9,000万人以上(2025年時点)のユーザーを抱える、世界最大級の暗号資産取引所です。世界中で支持される理由の一つに、革新的なサービスがあります。
グローバルで実績のあるサービス
- ローンチパッド:新興プロジェクトへのIEO投資プラットフォーム
- ローンチプール:保有暗号資産をステーキングして報酬を獲得(日本で提供中)
- グローバルネットワーク:世界最大規模の流動性とセキュリティ基盤
注目機能:ローンチプール
保有資産で新規プロジェクトのトークンを獲得:
ローンチプール(Launchpool)は、BNBなどの暗号資産をステーキングすることで、バイナンスが厳選した新規プロジェクトの価値に連動した報酬を得られるサービスです。2020年にグローバル版バイナンスで開始され、世界中で利用されています。
ローンチプールの3つのメリット
追加投資不要:
BNBのステーキングで、追加投資なしに報酬獲得が可能
厳選されたプロジェクト:
バイナンスが審査した新規プロジェクトと連動した報酬体系
分散投資の機会:
複数プロジェクトへの参加機会による報酬の分散化
保有資産の預け入れ、及びロックアップをおこなうことで新興プロジェクトのトークンを獲得できる仕組みであり、参加のためにトークンの追加購入は必要ありません。各プロジェクトで定められた期間のロックアップがあり、その期間中は解除できません。:
関連:バイナンスジャパンのローンチプールとは|海外の新規トークン連動型のBNBステーキングサービス
日本市場でのエコシステム展開
Binance Japanの事業は暗号資産取引の枠に留まりません。Binanceグローバルのエコシステムを日本の民間企業や行政と連携していくことで、以下のような事業展開を図ります:
- ステーブルコイン建て取引の展開
- 決済プラットフォーム「Binance Pay」の検討
- Web3教育プログラムの開発
- 地方創生におけるDAOソリューションやNFT発行
特に、日本円ステーブルコインの解禁に伴う新たなビジネス機会に注目が集まっています。
PayPay提携で実現するWeb3の民主化
2025年10月:歴史的な資本業務提携を実現
Binance Japanは2025年10月、日本最大手の決済サービス「PayPay」を展開するPayPay株式会社と資本業務提携契約を締結しました。PayPayはBinance Japanの株式40%を取得し、筆頭株主として戦略的パートナーシップを構築します。
7,000万人 PayPayユーザー数 × 2.9億人 Binanceグローバルユーザー数
PayPayマネーで暗号資産を直接購入可能に
今回の提携における最大の注目点は、両社のサービスを連携させた新たな仕組みの構築です。
第一弾として検討されている機能:
- Binance JapanのアプリでPayPayマネーを使った暗号資産の購入
- 暗号資産売却時の出金先としてPayPayマネーを選択可能
- キャッシュレス決済と暗号資産取引のシームレスな連携
これにより、日常的にPayPayを利用している7,000万人超のユーザーにとって、暗号資産がより身近で利用しやすい存在になることが期待されます。
「エコシステム接続」戦略の実現
今回のPayPay提携は、千野代表が描いた構想の実現です。千野氏は以前から「エコシステムの接続」という概念を提唱し、日本国内の金融機関との提携を通じてBinanceの取引サービスを新規ユーザーに広めていく可能性に言及していました。
興味深いのは、「Binanceに直接口座を開設する必要は必ずしもない」という柔軟な姿勢を示していた点です。この構想がPayPayとの提携という形で現実のものとなりました。
千野代表のコメント
「PayPayの圧倒的なユーザースケールとBinanceの革新的なテクノロジーを融合することで、日本全国のより多くの皆さまにWeb3をより身近なものとし、安心で便利な暗号資産サービスを提供できる」
PayPay執行役員の柳瀬将良氏も「ユーザーのニーズに合わせた幅広い金融サービスが国内で提供できるよう、日本の金融インフラの発展に貢献していく」と述べており、両社の強みを活かした革新的なサービスの共同開発が進められる見通しです。
伝統金融と暗号資産の融合
この提携は、世界的な金融トレンドとも合致しています。米国では世界的な資産運用大手ブラックロックがビットコインETFを申請・承認されるなど、伝統金融と暗号資産の融合が進んでいます。
PayPayとの提携は、決済サービスと暗号資産取引所という異なる金融サービスの融合という新しいモデルを日本市場に提示しました。PayPayの膨大なユーザーベースが暗号資産市場に流入することで、国内市場の流動性向上にも大きく貢献することが期待されます。
千野氏は、2022年7月のBinance日本代表就任以来、その先見性と実行力を発揮しています。Kraken Japanでの2年間にわたるライセンス取得経験を背景に、株式会社サクラエクスチェンジビットコインの買収をわずか4ヶ月で成功させ、2023年8月には日本でのサービスを開始。そして2025年10月、PayPayとの提携を実現しました。
記事の監修
本記事は企業の出資による記事広告やアフィリエイト広告を含みます。CoinPostは掲載内容や製品の品質や性能を保証するものではありません。サービス利用やお問い合わせは、直接サービス提供会社へご連絡ください。CoinPostは、本記事の内容やそれを参考にした行動による損害や損失について、直接的・間接的な責任を負いません。ユーザーの皆さまが本稿に関連した行動をとる際には、ご自身で調査し、自己責任で行ってください。



はじめての仮想通貨
TOP
新着一覧
チャート
学習-運用
WebX














