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ビットコイン半減期とは?過去相場の価格変動から探る2024年の展望

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ビットコイン半減期とは

半減期とは、暗号資産(仮想通貨)の「マイニング(採掘)」という仕組みを維持するため、マイナーがブロックを生成する度にマイナー(採掘業者)に支払われるマイニング報酬が半分になるイベントのこと。

発行枚数上限があらかじめ設定されている仮想通貨は、ある特定のタイミングでマイニングできる量・採掘量(供給量)が減るように定められており、これを半減期(bitcoin halving)と呼ぶ。

合意形成アルゴリズム「PoW(プルーフ・オブ・ワーク)」を採用するビットコインでは、トランザクション(取引)をまとめたブロックが生成される度に、計算作業を行った採掘者(マイナー)に対してビットコイン報酬が渡される。

この作業をゴールドを採掘する行為にたとえ「マイニング」と呼ばれる。ビットコインはブロック数が210,000に到達する毎にマイニング報酬が半分になっていく仕組みだ。

半減期の目的

半減期の目的は、大きくわけて2つある。

  1. 通貨の流通量の増加量を抑制することで、その通貨の「希少性」を高めること
  2. 通貨の発行量の引締めによって、インフレーション発生を抑制し、価格の安定化を図ること

ビットコインの場合、最大供給量2100万BTCと上限が決められており、半減期を迎えることによって報酬が半減する。

ビットコインの半減期は、4年に1回のペース(厳密にはブロック数に依存)で行われる。

2009年始めのマイニング報酬は50BTCであったが、2012年に1回目の半減期を、2016年に2回目の半減期を経て12.5BTCへと半減した。2024年の4回目の半減期では、6.25→3.125BTCまで減少する。(下図参照)

日付 BTC価格 報酬
2012/11/28 12.31ドル(約1300円) 50→25BTC
2016/07/09 650.63ドル(約7万円) 25→12.5BTC
2020/05/12 8800ドル(約93万円) 12.5→6.25BTC
2024 6.25→3.125BTC
2028 3.125→1.5625BTC

ビットコインは、2020年5月12日4時23分(日本時間)、ブロック高#630,000で3度目の半減期を迎えた。

次回のビットコイン半減期(ブロック高:840,000)は、2024年4月上旬頃に訪れる見込み。

予測サイトによって僅かな差は見受けられるものの、ビットコインのマイニング(採掘)ソフトウェアを提供するNiceHashでは、2024年4月12日頃のブロック高到達を予測している。

難易度調整の仕組み

仮想通貨のマイニング(採掘)を行うコンピューターの性能および計算能力は年々進化しており、ブロックの生成ペースやハッシュレート(採掘速度)は右肩上がりに上昇し、それに伴いマイナー間の採掘競争は激化している。

blockchain.com

ビットコイン(BTC)には、ブロック生成のペースをある程度コントロールするため、計算作業の難易度を調整する仕組みが存在する。

ビットコインは、1日で平均144ブロックが生成されるよう調整されている。半減期前の現在は、1ブロックで12.5ビットコインが報酬として渡されるため、1日1800BTCが新たに供給され、4年間で約21万ブロック生成される計算だ。

インフレ率とデジタルゴールド需要

ビットコイン供給のインフレ率は、2021年時点で1.8%まで低下した。2024年の半減期において、ビットコインの年間インフレ率は1.72%から0.86%まで低下する見込みだ。

BTC価格とインフレ率

ビットコイン(BTC)などのPoW通貨は半減期の度に供給(Supply)が大きく減少する一方、需要(Demand)は変わらないため、需給面から価格が上昇しやすい傾向にあった。

また、ビットコインが金(Gold)に似たいくつかの特性を持つことから、「デジタル・ゴールド」と呼ばれることがある。金は地球上で限られた量しか存在しないとされるが、ビットコインも最大供給量が2100万BTCに限定されており、その希少価値はインフレヘッジとして価値の保存手段を提供する。

通貨価値のインフレや経済不安を抱えるアルゼンチンなどの新興国では、ビットコインの需要が上がりやすい。

関連:大統領選を終えたアルゼンチン、ビットコイン価格が過去最高値に迫る

関連:ビットコイン VS ゴールド、デジタル資産の新たな魅力とETF承認が実現した場合の影響を探る

過去の相場への影響

では、過去のビットコイン相場への影響は実際どの程度のものだったのか?

金融相場など外部環境にも左右されるため参考程度に留まるが、4年に1度の周期で訪れるビットコイン半減期は、奇しくも相場のサイクル(弱気トレンド→閑散相場→強気トレンド→バブル相場)と一致する。

2016年7月

前々回の半減期(2016年7月9日)のBTCチャートを確認すると、約1ヶ月半前から価格が上昇し始め、半減期の3週間前にピークを迎えた後に反落した。当時の価格はBTC=800ドル前後であった。

2016年のBTCチャート

その後、2017年の仮想通貨バブルを経て、2017年末にはBTC=20,000ドルを記録している。

前回のBTC半減期以降の価格推移

2020年5月

2020年3月には、新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的流行(パンデミック)に伴い、各国の経済活動が停止するなどした影響で金融相場が崩壊した“コロナ・ショック”発生に伴い、ビットコイン価格も暴落を余儀なくされた。現金化需要が極端に高まったためだ。

金融・経済の混乱を抑えるため、FRB(米連邦準備制度)は金利引き下げや量的緩和の拡大など大規模金融緩和に舵を切り、市場に大量の流動性を供給した。この過剰流動性相場の影響もあり、株式市場やビットコイン市場は急反発していくことになる。金融緩和に加えて、多くの国が大規模な財政刺激策を導入したことにも起因する。

BTC/USD 日足

前回のビットコインの半減期は、まさにその状況で訪れた。

このような金融相場の追い風を受け、2020年12月に過去最高値(当時)の1BTC=20,000ドルを更新すると、ビットコイン先物ETF(上場投資信託)が上場した2021年10月には1BTC=69,000ドルまで高騰した。

半減期が到来したタイミングの1BTC=8500ドルを起点に計算すると最大上昇率は約700%(暗号資産取引所間でも価格差あり)に及び、天井を付けるまでに要した日数は337日間だった。

イーサリアム(ETH)基盤のDeFi(分散型金融)ブームも後押しし、2021年の仮想通貨バブル再来を引き起こしたと言える。

しかし歴史は繰り返す。

その後は、FRB(米連邦準備制度)のタカ派(金融引き締め)転換に加え、2022年5月のテラ(LUNA)ショック、同年11月のFTXショックの影響も重なり、暗号資産(仮想通貨)バブルは瞬く間に崩壊していくことになる。

2024年の展望は?

2022年の弱気相場を経て、2023年の暗号資産(仮想通貨)相場は大きく反発した。

2024年については、半減期の他にも数年に一度あるかどうかの強気要因を複数控えており、長期的な相場上昇を見込める可能性も考えられる。

  • FRB(米連邦準備制度)の金利引き下げ(ハト派転換)
  • ビットコインETF(上場投資信託)の承認

機関投資家やアナリスト予想では、過去最高値の1BTC=69,000ドルを大きく更新するとの見立ても少なくない。例えば、金融サービス企業Matrixportのリサーチ部門は、連邦準備制度理事会(FRB)による利下げへの方針転換も追い風となり、2024年末までに1BTC=125,000ドルに達すると予想している。

2023年7月には、英金融大手スタンダードチャータード銀行が、ビットコイン相場の展望を分析。米欧の金融不安やマイナーの利益の増加、機関投資家の資金流入などを根拠に、2024年末までに1BTC=120,000ドルに達する可能性があると予想している。

関連:2024年ビットコイン125,000ドル到達予測、半減期を踏まえたMatrixport分析

関連:「ビットコインは24年末までに12万ドルまで上昇しうる」スタンダードチャータード銀が予想を上方修正

外部要因の影響も大きく不確実性は強いものの、前回同様に半減期後の強気トレンドが「300日」以上続くとすれば、天井圏に達する時期としては2025年2月〜3月頃が目安の一つとなり得るだろう。ただしバブル再来となれば、例え強気トレンドの最中であったとしてもボラティリティ(価格変動性)の急変や大規模な調整売りを挟む余地は警戒される。

マイナー売りのリスク

半減期を経てマイナー(採掘業者)の採掘報酬は半分になるため、ビットコイン(BTC)価格が低迷すれば、マイナーの中には事業が立ち行かなくなり撤退する事業者も出てくる可能性がある。

そうなれば、保有するビットコインの投げ売りが続くリスクも指摘される。

過去の相場では、ビットコインキャッシュ(BCH)の半減期後にハッシュレート(採掘速度)が急落し、ブロック生成に遅延が生じたケースもあった。

blockchain.com

ビットコインの難易度調整は平均約14日(2016ブロックごと)に1回であることから、半減期直後のブロック生成状況に注意が必要との見方もある。

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