ポリゴン(POL)上場
大手暗号資産(仮想通貨)取引所bitFlyerは、イーサリアムのスケーリングソリューション「ポリゴン」の新トークン「POL」を10月28日から販売所で取り扱うと発表した。これはPolygon Labsによるネットワークアップグレードの一環で、メインチェーン(Polygon PoS)上のMATICトークンがPOLへと移行することに対応したものだ。
同社の発表によると、現在取り扱っているイーサリアム上のMATICについても、将来的にPOLへの置き換えが予定されているという。ただし、具体的な移行時期は未定で、Polygon Labsからの発表を待つ形となる。
取扱い上の重要な注意点
bitFlyerは、イーサリアムブロックチェーン上のPOLおよびMATICのみを取り扱い、Polygon PoSチェーン上のトークンには対応していない。このため、入出金の際はブロックチェーンネットワークがイーサリアムであることの確認が必要不可欠だとしている。
トークンシンボルの変更に伴う保有者への影響はなく、数量および価値は維持される。bitFlyerは新トークンPOLの取扱開始後も、イーサリアム上の既存トークンMATICの売買、入出金、積立サービスを継続する。
関連:ポリゴン(POL)|投資情報・リアルタイム価格チャート
ポリゴンの技術的特徴と新トークンの役割
イーサリアムネットワークでは、トランザクション増加時の手数料高騰が課題となっており、少額取引や頻繁な取引の実行を困難にしている。ポリゴンは、この課題に対して複数の技術的解決策を提供している。
-
ポリゴンのスケーリングソリューション
- Polygon PoS(サイドチェーン): 2017年10月に稼働開始した初期ソリューション。イーサリアムとの資産連携を実現し、並列処理による高速化を実現。現在の預入総額は10億ドルに達している(2024年10月、DeFiLlama調べ)。
- Polygon zkEVM(レイヤー2):ゼロ知識証明技術を採用し、イーサリアムとの完全な互換性を確保。取引データを集約してメインネットに反映する方式。
- 開発フレームワーク:個別のレイヤー2を立ち上げる開発キットを提供。
新トークンPOLは、これらの複数チェーンを横断するエコシステム全体で、バリデーター報酬やコミュニティファンドの運用など、ガバナンス機能を担う。保有者はバリデーターとしてネットワークの改善提案に参画し、システムの発展に貢献することが可能だ。
関連:ポリゴン(POL)の買い方・使い方|STEPN GOユーザー向けおすすめ取引所