WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ストラテジーはなぜビットコインを売却したのか、セイラー会長が事前に示した論理

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • セイラー氏、売却前の取材でロジックを説明
  • 5月31日時点のBTC保有残高は843,706BTC

セイラー氏が売却前に示した論理

ストラテジーが先週32BTCのビットコインを売却したことが、6月1日付の米証券取引委員会(SEC)への8-K提出書類で明らかになった。この動きを受け、投資家の間では今後の売却拡大を懸念する声が上がっているが、マイケル・セイラー会長はこの売却に先立つ複数のインタビューで、小規模売却の戦略的目的をすでに説明していた。

セイラー氏はかつてビットコインの出口戦略を問われた際に「ビットコインは絶対に売らない」と明言してきた経緯がある。今回の売却は規模こそ保有総量のごく僅かに過ぎないが、市場では方針転換の可能性を示すシグナルとして捉える向きもあり、今後の売却拡大を懸念する声が上がっている。

セイラー氏は売却前のインタビューで、「市場がストラテジーは保有BTCを決して売らないと考えれば、信用格付け機関はそれを資産ではないと見なしてしまう」と語り、約650億ドル規模の保有資産が格付け上ゼロと評価されるリスクを排除するために、売却可能という選択肢を持つことが重要だとした。

同氏は不動産開発会社を例に挙げてこの論理を説明。「1エーカー1万ドルで取得した土地が10万ドルになれば、売却も賃貸もできる。ストラテジーも同じで、含み益が生じたBTCを売却して優先株の配当に充てるのは資本利得の収益化にすぎない」と述べた。

また、5月10日のインタビューでも「月に保有量の2%を売却しても、同じ月にその5〜10倍を購入する。全体としてBTCの純購入者であり続ける」としていた。

関連記事:ストラテジーのセイラー会長、ビットコイン売却可能性について詳細語る

ストラテジーのセイラー会長が仮想通貨ビットコイン売却の可能性と戦略的意図を解説した。損益分岐点や、純購入者の立場を維持する意欲も示している。

また、「株式を売却して優先株配当を賄うのはポンジスキームだ」というSNS上の批判についても言及した。セイラー氏は、ビットコインそのものを売却して配当を支払えることを示すことで、株式売却に依存しない資本構造であることを市場に証明できると語った。

さらに、「ビットコインの価値上昇が配当コストを上回る速度で進む場合、株式を売らずとも値上がりしたビットコインを少量売却するだけで配当を支払える」とも説明した。

売却の規模と保有状況

8-K書類によれば、平均売却単価は1BTC当たり77,135ドル、手取り総額は約250万ドル(約4億円)で、調達資金は優先株の配当支払いに充てるとしている。

今回の売却は2022年12月以来となり、売却前の保有総量843,738BTCの約0.0038%にとどまる規模だった。一方、この開示を受けてビットコインは72,000ドルを割り込んでおり、現在71,000ドル台を推移している。

関連記事:【速報】ストラテジー、32BTCのビットコインを売却 2022年以来初

仮想通貨資産運用会社のストラテジーが2026年5月26〜31日に32BTCを売却し、約250万ドル(4億円相当)を調達した。2022年12月以来初の売却で、優先株配当の支払い原資に充てる方針だ。

5月31日時点のBTC保有残高は843,706BTC、取得総額は約639億ドル、平均取得単価は1BTC当たり75,699ドルだ。一方で、6月1日時点のビットコイン価格(約72,150ドル)を基準にすると取得単価を約3,549ドル下回っており、含み損は約30億ドル規模に達している。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12:40
量子は脅威か、誇大広告か — 暗号資産業界の本音|WebX2026
量子コンピュータはビットコインやイーサリアムにとって本当に脅威なのか。WebX 2026で量子研究とブロックチェーンの専門家3人が、リスクの実態・最悪シナリオ・各チェーンの対応策を徹底議論した。
11:00
予測市場と日本市場の未来、Limitless CEOが語る制度設計|WebX2026
予測市場プラットフォーム「Limitless」CEO CJ Hetherington氏が、WebX2026で創業の経緯・米CFTC審査・日本市場戦略・ギャンブルとの違いを語った。
10:20
クリプトドットコム、シタデルから約650億円を資金調達
仮想通貨取引所クリプトドットコムは、シタデル・セキュリティーズから約650億円の出資を受けたことを発表。評価額や今後の計画について説明した。
10:02
ストラテジーの資本再建、2つの課題残る=クリプトクアント
仮想通貨分析企業クリプトクアントが、ビットコイン保有大手ストラテジーの新資本管理策を評価。流動性対応は前進した一方、2つの課題が残されていると指摘した。
09:15
現金・MMF・株式、次の主役は トークン化RWAの現在地|WebX2026
フランクリン・テンプルトン、オンド・ファイナンス、パンテラ・キャピタルの幹部が登壇し、トークン化MMFの現状、RWA急拡大の要因、ステーブルコインとの棲み分け、リテール普及の鍵を徹底討論したWebX 2026セッションレポート。
09:00
機関投資家クリプトの全貌、カストディ・AI・市場収束論点|WebX2026
このレポートでは、機関投資家向け仮想通貨戦略の全貌を解説する。カストディ・規制断片化・AIエージェント取引・日韓市場の現状まで、コインベース、ビットゴー、サークルの幹部が徹底議論した。
08:15
金融特化型L1のインジェクティブ、米SECに移転代理人登録を申請 RWA基盤構築へ
金融特化型ブロックチェーンのインジェクティブ(Injective)が、有価証券の所有権記録を管理する移転代理業務のSEC登録を申請。トークン化証券の発行・流通を秒単位で処理できる規制対応型インフラの構築を進めている。
07:05
モルガン・スタンレーのE*TRADE、仮想通貨の現物取引を全面展開
モルガン・スタンレー傘下のオンライン証券イー・トレードは15日、ビットコイン・イーサリアム・ソラナの仮想通貨現物取引を対象顧客へ正式展開した。取引手数料は50bpで、コインベースやチャールズ・シュワブを下回る水準となる。
07:05
SBI、RWAトークン化大手オンドと提携
SBIは、RWAトークン化大手オンドとオンチェーン金融事業において戦略的提携を締結。日本の資産をトークン化してオンドのプラットフォームで提供することなど提携の計画を説明した。
06:50
ストラテジーの現金増強、ビットコインに追い風とJPモルガンが評価
米投資銀行JPモルガンは16日付リポートで、ストラテジーのドル準備金増強をビットコイン見通しの好材料と評価。BTC現物ETF資金フローが不安定ななか、先物市場への純流入が今週も続いている点にも言及した。
06:15
ビザ、ステーブルコイン決済基盤を提供開始 2億超の加盟店に対応
ビザが金融機関・フィンテック企業向けのステーブルコイン統合基盤「ビザ・ステーブルコイン・プラットフォーム」の提供を開始。約1万5,000の金融機関と2億人超の加盟店を対象に、既存の決済・資金管理ワークフローへのステーブルコイン統合を可能にする。
05:50
米老舗資産運用会社Tロウ・プライス、マルチ銘柄仮想通貨現物ETFを上場
米大手資産運用会社のTロウ・プライスが17日、複数の仮想通貨を組み入れた業界初のアクティブ運用型現物ETF「TKNZ」をニューヨーク証券取引所アーカに上場した。ビットコインに約41%、イーサリアムに約18%を配分する。
05:00
中小企業を永続保有しビットコインを積み立てる新会社、米オレンジ・ジュースが設立
米中小企業を永続保有しビットコインを積み立てる新会社『オレンジ・ジュース』が4,000万ドルを調達した。著名ビットコイン投資家らが創業し、伝統的私募株式ファンドに代わる長期保有モデルを提唱する。
07/16 木曜日
17:36
ビットコイン、損失保有UTXO増加は蓄積機会と分析=アナリスト
アナリストのDarkfost氏がCryptoQuantのデータを基に指摘。損失を抱えるUTXOと利益UTXOの比率が過去の下落相場に匹敵する水準まで上昇しており、長期投資家にとっての蓄積機会になり得るとの見解を示した。
17:00
機関投資家と仮想通貨ETF、米国の教訓と日本の展望|WebX2026
米国でのビットコイン現物ETF承認から約2年半。機関投資家の参入はどこまで進んだか。WebX 2026では、ビットワイズ出身のダウリング氏、フィデリティ・インターナショナル、コインベース、ブラックロック・ジャパンが登壇し、承認プロセスの教訓と日本市場の展望を論じた。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧