CoinPostで今最も読まれています

NEARプロトコル、グーグルクラウドと提携 Web3スタートアップの支援を強化

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Web3スタートアップを支援

暗号資産(仮想通貨)NEARプロトコル(NEAR)のエコシステムを支援するNEAR財団は5日、グーグルクラウドとNEARプロトコルがパートナーシップを締結したことを発表した。

関連初心者でもわかる「NEAR Protocol(NEAR)」とは|特徴と注目点を解説

これからグーグルクラウドは、NEARから助成金を受け取っている開発者に、技術的なサポートを提供。dAppsを含むWeb3プロジェクトの開発や拡張性向上をサポートしていく。

拡張性とは

英語で「スケーラビリティ」と表現され、ネットワークの規模が拡大しても機能する能力を指す。一般的には、トランザクションの処理能力や処理速度、処理にかかるコストなどの概念を含蓄していて、ネットワークが拡大し、参加者やトランザクションが増加しても適切に機能できるブロックチェーンは、「拡張性(スケーラビリティ)が高い」と形容される。

▶️仮想通貨用語集

またグーグルクラウドは、NEARのスタートアップ向けプラットフォーム「Pagoda」にインフラを提供する。開発者がコードを速くて安全に、そしてシームレスにデプロイ(展開)できるようにサポート。Pagodaは、スマートコントラクトのテンプレートなどの開発ツールを提供し、dAppsを速く容易にローンチできるように開発者を支援するプラットフォームだ。

グーグルクラウドのデジタル資産部門のCarlos Arenaディレクターは、今回の発表に以下のようにコメントを寄せた。

最も安全で信頼性が高く、持続可能なクラウドのインフラをWeb3開発者に提供し、NEARをサポートしていく。

我々は、ブロックチェーン基盤のプラットフォームで新しいプロダクトやサービスを作る未来のリーダーを、今後も支援していきたい。

また、NEAR財団のMarieke Flament CEOは、以下のように述べている。

インターネットの開拓者であるグーグルクラウドとの協業を嬉しく思う。このパートナーシップで新しい章が始まるだろう。

我々は、開発にNEARを選ぶ先見の明のある次世代の人々に、これからも可能な限り最高のサポートを提供していきたい。

関連NEAR財団の女性CEOが語る「NEARの強みとイーサリアムとの違い」

NEARプロトコルとは

NEARは、高速処理を実現し、安全で拡張性の高いブロックチェーンを開発して、dAppsのプラットフォームになることを目指しているプロジェクト。昨年に急成長を遂げ、現在はネットワーク上にアカウントが2,000万超あり、NEARのブロックチェーンは1日に30万から40万のトランザクションを処理している。また、ネットワーク上のプロジェクトの数は800以上だ。

NEAR財団は、グーグルクラウドとのパートナーシップで、ブロックチェーンのイノベーションが加速することを期待している。

関連NEARプロトコル共同設立者、CoinPost独占インタビュー

グーグルクラウドの取り組み

グーグルクラウドは以前から、Web3事業に取り組んでいる。今年の5月には、グーグルがWeb3の専門チームを設立しようと取り組んでいることがわかった。エンドユーザー向けではなく、ブロックチェーンアプリの開発者向けのサービスを提供する計画で、この時にグーグルクラウドの幹部Amit Zavery氏は以下のように述べている。

Web3の普及は世界的に見てまだ初期段階だが、マーケットには多くの顧客がいて、現時点でも非常に大きな可能性を示している。

顧客たちは、我々がWeb3や仮想通貨関連技術のサポートを強化することを望んでいる。

関連米グーグル、Web3.0の専門チーム設立へ=CNBC

最近では先月、BNBチェーンがグーグルクラウドとパートナーシップを締結。NEARと同様に、BNBチェーンを活用するWeb3スタートアップ企業は、グーグルクラウドが提供する様々な最先端のサービスやツールを活用できるようになった。

関連BNBチェーンがグーグルクラウドと提携、Web3開発加速目指す

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/13 金曜日
15:00
ヴィタリック・ブテリン氏、L2プロジェクトの分散化を促す基準適用を宣言 
イーサリアムの共同創設者であるヴィタリク・ブテリン氏は、L2で分散化に関する一定の基準を満たさないプロジェクトについては、来年からは公に支持することはないと宣言。同氏が定義した分散化の三段階で「ステージ1」に達していないプロジェクトは「失敗」とみなすと述べた。
13:40
SWIFT、現実資産(RWA)トークン化分野で新たなソリューションを開発
SWIFTがトークン化資産と法定通貨の相互運用性を高めるソリューションを開発中。CBDCやステーブルコインも利用予定。
10:50
eToroがSECと和解 米国でビットコインなど3銘柄のみ提供へ
eToroがSECと和解し、2億円の罰金支払いに同意。米国顧客向け仮想通貨取引をビットコインなど3銘柄に限定へ。
09:50
ディーカレット、63億円超を資金調達
デジタル通貨DCJPYの事業基盤強化に向け、ディーカレットホールディングスは第三者割当増資で総額63億4,900万円の資金調達を実施したことを発表。今後の計画も説明した。
08:30
コインベース、仮想通貨ビットコインの代替資産「cbBTC」をローンチ
仮想通貨取引所大手コインベースは9月12日、8月に予告していたcbBTCトークンをイーサリアムとベースチェーン上で展開した。
07:45
米SEC、採用方針が法違反の可能性
米SECは、メンバーを採用するに政治的な考え方を考慮している疑いが持たれている。米議員3名がゲンスラー委員長に書簡を送り、情報提供を求めた。
07:00
USDT発行企業テザー、ブラックロックを上回る収益
米ドルステーブルコイン「USDT」を発行するテザー社は2024年第2四半期の財務証明書で、同社は今年上半期の純利益が史上最高の52億ドルに達したと報告した。USDTの準備金として保有する米国債からの収益が大きく貢献している。
06:40
トランプ氏のDeFi「ワールド・リバティ・ファイナンシャル」、9月16日に正式立ち上げへ
米国のドナルド・トランプ前大統領らが関わる暗号資産(仮想通貨)プロジェクト、「ワールド・リバティ・ファイナンシャル」は、正式なリリース日時が判明した。
06:15
仮想通貨XRP投資信託、米グレースケールが再開 価格急上昇
米資産運用会社グレースケールは12日、新たに暗号資産(仮想通貨)XRPを対象とした投資信託「グレースケール・XRP・トラスト」の販売を発表した。この発表を受けて、XRPは一時前日比+7%上昇していた。
09/12 木曜日
16:14
仮想通貨シバイヌ(SHIB)の買い方とおすすめ取引所
シバイヌ(SHIB)は、2024年注目のミームコイン。ドージコインに次ぐ時価総額を誇り、その特徴や将来性、購入方法を徹底解説。
15:29
『岩合光昭 ニッポン看板猫』、NFTデジタル特典付きで9月13日発売
「世界ネコ歩き」で人気の岩合光昭が日本全国の看板猫60匹を撮影。NFTデジタル特典付き特装版も同時発売。猫の魅力と人との絆を捉えた珠玉の一冊。9月13日発売。
12:55
フレンドテック、実質閉鎖か ユーザー離れと収益低下で存続危機
フレンドテックは、事実上管理権限を放棄したと伝えられる。FRIENDトークン急落、収益低下で存続懸念。エアドロップ効果も一時的。
11:05
国内食品メーカー初、カルビーがWeb3ゲームとコラボ NFTアイテム販売開始
カルビーは11日、人気スナック「じゃがりこ」「かっぱえびせん」と複数のWeb3ゲームとのコラボレーションを発表。2024年9月11日より、ゲーム内で使用可能な限定NFTアイテムの販売を開始した。
10:30
英国、仮想通貨を法的財産にする新法案 トークンの法的地位を明確化
英国政府が仮想通貨やNFTを法的財産とする法案を提出した。デジタル資産所有者の保護を強化する。
08:30
米CPI、コア指数が予想以上の伸び
8月の米CPIでコア指数が市場予想を上回り、FRBに対する大幅利下げ観測が後退。一方、現在の仮想通貨の相場は方向感がなく、利下げ幅の見通しだけでは投資判断がつきにくい状況にある。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア