NEAR、今後はブロックチェーンの共通基盤として稼働へ

ブロックチェーンエコシステムの拡大へ

ブロックチェーンプロジェクト「NEARプロトコル（NEAR）」は2日、今後はブロックチェーンのオペレーティングシステム（BOS：Blockchain Operating System）として稼働していくと発表した。

NEARは単独のL1ブロックチェーンとして開発されてきたが、今後は各ブロックチェーンの共通基盤として機能すると説明。Web3だけでなく、Web2サービスとも互換性を持つという。

Today, we announce the next evolution for #Web3.

Near is the Blockchain Operating System. #NEARistheBOS

A new category that enables visionaries, builders, and believers to deliver on the promise of the Open Web.

Introducing: https://t.co/FZoFr1lCbH https://t.co/4tEW875Ezy
— NEAR Protocol | Create Without Limits (@NEARProtocol) March 2, 2023

Web3とは

「次世代のインターネット」とも呼ばれ、ブロックチェーンを基盤とする非中央集権型のネットワークを指す。具体的にはNFT（非代替性トークン）や暗号資産（仮想通貨）などを含む。

情報の流れが一方通行だった初期のインターネットは「Web1」、現状の中央集権体制のインターネットは「Web2」と呼ぶ。

▶️仮想通貨用語集

開発当初からNEARのミッションは「10億ユーザーにオープンなインターネットを提供すること」である。今回の発表では、このミッションを遂行するための最初のステップとして、これまではL1ブロックチェーンの開発に注力してきたと説明。そして、L1ブロックチェーンの開発と並行して、開発者向けのツールも作ってきたと述べている。

関連：NEARプロトコル、グーグルクラウドと提携

BOSとは

BOSとしてのNEARは、ユーザーや開発者にとって、Web2やWeb3の入口のような役割を果たす。以下は、今回の発表に掲載されているイメージ図。NEARを起点としてビットコイン（BTC）決済の利用や、イーサリアム（ETH）上のDeFi（分散型金融）へのアクセスなどを行えることが示されている。

出典：NEAR

NEARを介すことで、例えばユーザーは、複数のブロックチェーンをまたいだサービスを使っていたとしても、同じ1つのプラットフォームを使っているようなシームレスな感覚を体験することが可能。サービスごとにアカウントを作成する必要もなくなるという。NEARは単純なブロックチェーンではなく、各ブロックチェーンの共通基盤として、以下の内容を実現するとした。