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Aptos Labs CBOが語る日本戦略|独占インタビュー

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ブロックチェーン技術が実用段階に入り、大手企業や金融機関による採用が進んでいる。高速処理が可能なブロックチェーンとして知られるAptosは、「グローバルトレーディングエンジン」という独自のコンセプトのもと、金融業界での活用を推進している。

2025年10月15日から16日にかけてニューヨークで開催された「The Aptos Experience 2025」において、Aptos LabsのChief Business Officer(最高業務責任者)であるSolomon Tesfaye氏に独占インタビューを実施。

日本での戦略、デジタル通貨の役割、そして企業での実際の活用事例について話を聞いた。

インタビュイー紹介

Aptos Labs Chief Business Officer Solomon Tesfaye氏

Solomon Tesfaye氏は、Aptos Labsのコアメンバーとして成長を支えてきた。2024年には資本市場部門の責任者からChief Business Officerに昇進し、グローバルな金融インフラや決済システムのブロックチェーン化を加速させている。

これまで欧州全体でAptos関連の上場投資商品の立ち上げに携わったほか、金融機関やフィンテック企業とのパートナーシップを推進。信頼性と長期的な視点を重視したアプローチで、Aptosを実世界の金融システムに適したブロックチェーンとして確立してきた。

「グローバルトレーディングエンジン」構想の核心

成長戦略を形作ってきた指針は

私たちは3つの領域に集中しています。取引、資金移動、そしてインフラストラクチャーです。これらを「グローバルトレーディングエンジン」と呼んでいます。

約9ヶ月前から、「すべての業界を金融サービスの観点から見る」という方針に転換しました。私自身が資本市場部門の責任者からChief Business Officerに移行したのも、このビジョンに沿ったものです。どの業界に注力する場合でも、常に金融サービスの視点から考えています。

ステーブルコインで広がる金融へのアクセス

米ドル建てステーブルコイン「USD1」導入の意義は

ステーブルコインは、現時点で最も市場ニーズに合った製品です。保有量や取引量がしっかりしていれば、ブロックチェーン上で実際に活用されているということです。これは、実世界の資産をデジタル化する取り組みなど、さまざまな分野での採用を測る指標となります。

USD1については、World Liberty Financialとのパートナーシップに大きく期待しています。今後も、優れたステーブルコインを幅広く支援していきます。特に、多くの人に届けられる流通力を持つものを重視しています。

金融サービスへのアクセスという点では、新興国など多くの地域で銀行口座を持たない人々がいます。ステーブルコインは、こうした人々に基本的な金融サービスを提供できます。また、国境を越えた送金の手間とコストを大幅に削減します。

金融サービス全体を変える可能性

Aptos Labsの技術やUSD1で最も恩恵を受ける業界は

金融サービス全体が、最大の受益者になると考えています。それは従来型の金融サービスだけではありません。新しいタイプの金融サービスも含まれます。たとえば、商品券やクーポンなど、これまで「資産」とは見なされていなかったものが、今では価値を持つ資産として扱われるようになっています。

プリペイドの商品券を考えてみてください。これらは実際に価値を保存する機能を持っています。私たちは、金融サービス分野、特に先ほど述べた3つの領域——取引、資金移動、インフラ——に注力しています。Aptosブロックチェーンのスピード、低コスト、そしてスケーラビリティを活用し、最も手間がかかる国境を越えた取引に重点的に取り組んでいます。

Jioとのパートナーシップ

Jioとのパートナーシップによるビジネス方向性は

Reliance Jioは、インド最大級の企業で、約5億人のユーザーにサービスを提供する通信会社です。このパートナーシップを非常に誇りに思っています。

彼らがブロックチェーン上でデジタル報酬プログラムを立ち上げる際、理論的な可能性ではなく、実用的なアプリケーションを求めていました。これは、市場がすでに商業利用可能なレベルのアプリケーションを必要としているという、私たちの考えと一致しています。

また、Jioは強力な通信プラットフォームと幅広いユーザー基盤を持っているため、自然に優れた流通力があります。このパートナーシップを通じて、Aptosが大規模に機能できることを実証できると確信していました。

日本市場への本気度

日本は規制や透明性、長期的な信頼を重視する独自のアプローチを持つが、Aptos Labsはどのように調和していくか

これらの価値観は、私たちの運営方針と完全に一致しています。私たちは、開発者コミュニティだけでなく、金融機関や規制当局とも積極的に対話しています。

アジア地域全体で、さまざまな規制当局と協力しています。たとえば香港金融管理局とは、CBDC(中央銀行デジタル通貨)分野での取り組みについて協議しています。また、地域内の多くの金融機関や大企業と協力しており、一般消費者向けから機関投資家向けの資産デジタル化まで、さまざまなプロジェクトに取り組んでいます。

Aptosの性能についても常にオープンにしてきました。私たちが構築するパートナーシップは、単発の取引関係ではなく、真のパートナーとして一緒に成長していく関係を目指しています。

日本でのビジョンは

日本の金融サービス業界で誰もが知っている大手企業と、具体的な協議を進めています。特に実世界の資産をデジタル化する分野で、大きな成果を上げられると考えています。

日本へのコミットメントを示すために、かなりの人員を配置しています。ただ、金融機関との交渉は慎重に進める必要があるため、発表については適切なタイミングを見極めています。

日本市場の可能性

WebXアジア期間中に日本を訪れた際、日本市場で最も印象に残ったことは

今年、日本を訪問しました。さまざまな企業と非常に良い対話ができました。嬉しかったのは、多くの企業がAptosをよく知っていたことです。彼らは、機関投資家レベルで使えるブロックチェーンを数社に絞り込んでおり、その中にAptosが含まれていました。

また、日本チームのメンバーとも会うことができ、有意義な時間でした。Structured Finance責任者Ryan Zega氏をはじめ、何人かのシニアメンバーも実際に日本とWebXを訪れました。

現在、日本で最も即座に実現できるのは、機関投資家向けのサービスのようです。ただ、一般の投資家向けのサービスにももっと力を入れて、両者の橋渡しをしていきたいと考えています。これまで一部の人しかアクセスできなかった特殊な金融商品を、より多くの人が利用できるようにしたいですね。

開発者と金融機関をつなぐ「Aptos Experience」

「Aptos Experience」は、開発者、ユーザー、コミュニティをどのようにつなげるか

Aptos Experienceの素晴らしい点は、コミュニティリーダーから経営幹部まで、全員を1つの場所に集められることです。パートナー、ユーザー、開発者の声を聞くことがとても重要です。実際の課題を解決し、本当に役立つアプリケーションを提供するには、コミュニティとのつながりが不可欠だからです。

また、一般投資家向け、インキュベーター、機関投資家など、さまざまなパートナーを一堂に集めることもできます。昨日は、BlackRockとFranklin Templetonとのパネルディスカッションを司会しました。開発者と機関投資家を同じ部屋に集めて、協力して議論できる場を作りました。

これにより、コミュニティは経営陣やチームメンバーだけでなく、Aptosを支援する金融機関ともつながることができます。

日本での活動をさらに拡大

日本の企業やクリエイターに向けてメッセージを

Hashportは、世界中で最も密接に協力しているパートナーの1つです。今後もこの関係をさらに強化していきます。日本市場には非常に期待しており、今後さらに多くの活動を展開していく予定です。これから確立していくさまざまなパートナーシップにも意欲的です。

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