「ビットコインの大変動は間近」エンベロープがビットコインのブレイクを示唆
- ビットコインの大変動迫るか、複数論者が予測
- エンベロープ・インジケータを利用した相場分析で、大きな動きが迫っていると著名アナリストらが予測した。9月24日にBTCが保ち合い底抜けで暴落した際にも、同様のアクションが見られたという。
ビットコインの大変動迫るか、複数論者が予測
軟調な推移の続くビットコイン(BTC)だが、「次の大変動が迫っているかもしれない。」と著名アナリストらが予測した。その理由の一つとして挙げられるのが、エンベロープを利用した考察だ。9月24日にBTCが保ち合い底抜けで暴落した際にも、同様のアクション(バンド幅の縮小)が見られたという。
エンベロープの上限と下限の幅が、9月中旬以来最も狭くなっていることは、ブルームバーグでも報じられた。
「エンベロープ」は、値動きの標準偏差で算出する「ボリンジャーバンド」と異なり、移動平均線から現在レートがどの程度乖離しているかを確認し、相場の過熱感を判断するためのインジケータである。
ビットコインは、過去7回の取引セッションのうち6回で始値を下回る終値を付けていた。前回9月中旬にそのパターンを示したときには、1週間で約20%の下落があった。ただし、ボラティリティが急上昇したとして、ブレイクの方向が上か、下か、どちらにいくかは定かではない。(今回も暴落するとは限らない)
Josh Ragerの見立て
著名アナリストのJosh Rager氏も、ビットコインに大変動が近づいている兆候を見ている。
同氏は「バンド幅が狭まっているのが気がかりだ。近日中に大きく動く可能性を示唆している」とツイートした。
また上のツイートのように、8,056ドル(約87万5千円)以上を上値抵抗線と見ている。
BTCは昨日だけで+6%もの動きがあったが、日足の終値は10月始値を上回ってはいない。期間中出来高のピーク(POC)付近まで上昇してから反落した。
8,056ドルのレジスタンスライン上で推移できない場合は、再び下落するだろう。
と、最新の市況を予測している。
ファンダメンタルズ要因は
Facebook社主導のリブラプロジェクトの置かれた状況と、ビットコインの値動きを関連付ける論者もいる。Miller Tabak + Co社のストラテジストMatt Maley氏は、リブラを巡る状況は、仮想通貨業界への逆風になっていると意見を述べた。
Maley氏はリブラがなかなか始動する見込みがないということが明らかになるにつれ、(ビットコインの)ボラティリティはまた上がるだろうと予測している。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します