中国企業「迅雷」がブロックチェーン投資ファンド設立、1億ドル調達へ

中国企業「迅雷」がブロックチェーン投資ファンド設立
中国企業「迅雷(Xunlei)」が、ブロックチェーン技術に投資するプライベート・エクイティ・ファンド設立を発表した。習近平国家主席の国策の影響で株価急騰を見せる同社は、約110億円の資金調達を目指す。

中国企業「迅雷」がブロックチェーン投資ファンド設立

中国を拠点とする企業「迅雷(Xunlei)」が、ブロックチェーン技術に投資するプライベート・エクイティ・ファンドの設立を発表した。

同社は、このファンドのために最大1億ドル(約108億円)調達することを望んでいる。

ブロックチェーン関連だけに限定されることはない予定だが、ブロックチェーン技術、ブロックチェーンによる事業体、暗号資産などの分野を主要な投資先とする。

1億ドルの資金調達は野心的ともみえるが、迅雷(Xunlei)の、ナスダック上で「XNET」と呼ばれる株式は、習近平国家主席がブロックチェーン技術を推進する公式発言を行った後に急騰し、1日で計107%もの上昇率を記録した。

その後、数日間のうちに先週の2ドル(約216円)から今週月曜日には5.7ドル(約615円)と倍以上の値上がりがみられた。

迅雷(Xunlei)は、2003年に設立された多国籍企業でクラウドコンピューティングサービスを提供している。

製品には、中国で一番人気のあるダウンロード・マネージャーや、ピアツーピアソフトウェアが含まれている。SNSを提供するテンセント社やスマートフォンを始めとする総合家電メーカー、シャオミ社など有名企業の元取締役も、迅雷(Xunlei)には参加している。

高い技術力

2017年以降同社は、ブロックチェーン技術にも参入し、昨年4月にリリースされたブロックチェーン・プラットフォームである「サンダー・チェーン」は世界的にも優れた技術とみなされている。

サンダー・チェーンは、高いパフォーマンスと相互運用性に重点を置いており、並行して動作する別個のチェーンによって、高い取引速度が実現されており、最大100万トランザクション/秒(TPS)を実行できる。

また、イーサリアムのスマートコントラクト言語である「ソリディティ」をサポートしているため、イーサリアムの仮想マシンにも関連付けることが可能だ。

同社が今回設立予定のプライベート・エクイティ・ファンドは、中国の迅雷(Xunlei)事業体とは独立して、中国国外で運営される見込みである。この新法人の詳細はまだ準備の初期段階として議論されているところであり、更に詳細な情報が公開されるのは先になりそうだ。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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