急騰後の仮想通貨ビットコイン(BTC)市況、ドミナンスから見る今後の展望(寄稿:響)
- ビットコイン(BTC)市況
- 仮想通貨の著名トレーダー「響」氏が、急騰後のBTC相場展望を考察。チャート分析のほか、オプションやイーサリアム動向、ドミナンスを踏まえて最新の市況を読み解く。
ビットコイン(BTC)テクニカル分析
ビットコインは、執筆時9100$(99.2万円)前後の動きで方向感の無い展開が続き、短期の投機家からも「神経質な値動きの方向感を探るのに苦労している」との声が聞こえてくる。7400$(80.7万円)前後のサポートはしっかりと守った事で、しばらくはこちらが強いサポートラインとして機能していくと見ていく。
短期のサポートラインを見ていくと、4時間MA200にサポートされた8700$前後は一時的に機能していくラインとして見たい。逆にレジスタンスラインを見ていくと10,000$(109万円)付近は、戻り売りのラインとして相当強く意識されるラインと読む。
このあたりをしっかりと抜けて地面を固めていく事が、今後のBTCの上昇への足掛かりになってくるのではないだろうか。
BTCオプション動向分析
コール建玉27644(+9%)、プット建玉:19637(-7%)、オプション動向を見ても、10,000$付近は強く意識されるゾーン。9000$(98.1万円)前後は守りたい側と崩したい側の思惑がぶつかるゾーンとなってくるように見える。
仮に9000$前後を割り込んでくると、8000$(87.2万円)前後までは簡単に崩れてもおかしくない感じか。
個人的には10000$コールオプションの動きよりも、9000$プットの建玉推移を見ていきたいと考えるが、年内はひとまず上限10000$付近がキーになってくるかなという目線で見ていきたい。
PCR(プットコールレシオ)が緩やかに反転しており、こちらの動きも合わせて見ておきたい。
イーサリアム考察
続いて、メジャーアルト先行によるBTCの動きの観察を行う。日本時間11/11深夜1時半前後の急騰で400$前後の上昇となった際、イーサリアム先行による上げが如実に出た感じとなった。
BTCの先行指標としてメジャーアルトのETH(イーサリアム)やXRP(リップル)を見ている方も多いと感じるが、ETH先行による上げの際は、BTCの値動きが止まる時もETHが先に止まるような動きとなってくるので、スタートの動きを確認した後はエンドの動きまで合わせて見ていきたい。
ETH先行で動きが出てきた事もあり、今後しばらくはドミナンス(現在69%前後)の動きを合わせて見ておきたい。今後アルトに資金が入ってくるようだと、年末に向けて面白い局面もありそうに感じる。
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します