ヴィタリックが本音を漏らす「イーサリアムの開発スケジュールは楽観的すぎた」

スケジュールは楽観的過ぎた、ヴィタリックが発言

イーサリアム共同設立者Vitalik Buterinが、8日〜10日にカナダのウォータールーで行われたハッカソン「ETHWaterloo」にて、イーサリアム2.0へのアップグレード(セレニティ)予定の遅延について触れ、「スケジュールについて、いささか楽観的すぎた」と本音を漏らした。

しかし、開発そのものがスローダウンしているわけではない。「改良を続けたことで今のETH2.0は、4年前に私が想定していたETH2.0よりもはるかに改善されている」と付け加えている。

イーサリアム2.0(セレニティ)

イーサリアム2.0では、PoSに分類される「casper」という独自のコンセンサスアルゴリズムを導入。従来のPoWの欠点とされる大規模なマイニング施設の必要性や電力の無駄をなくす。また、トランザクションの処理能力の大幅な向上が期待できるシャーディングを導入する。

イーサリアム2.0の開発ロードマップは、大きく7つに分かれていて、その最初のフェーズである「シャーディング無しのPoSビーコンチェーン(フェーズ0)」の実装が来年1月~3月ごろに予定されている。

参考:Sharding roadmap

予定の延期

イーサリアム2.0へのアップグレード予定は、これまでに何度も延期されてきた。最近ではフェーズ0の準備となるテストネットの稼働が延期された。

参考:イーサリアム 2.0 待望のテストネット稼働延期

また、イーサリアム2.0への最終準備とされるイーサリアム1.0における大型アップデート「イスタンブール」も当初10月4日と予定されたものが、12月4日へと延期されている。

参考:イーサリアムのイスタンブール 12月4日に決定

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イーサリアム2.0の開発者が、マルチクライアントのテストネットを今週ローンチする。テストに最低3ヶ月要するため、メインネットローンチは早くても2020年の第1四半期中(1〜3月)になる見込みだ。
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