bitfinexロング急増も、再び危険水域のビットコイン(BTC)|仮想通貨市況
仮想通貨市況
米ニューヨーク証券取引所(NYSE)の親会社であるインターコンチネンタル取引所(ICE)が設立した仮想通貨取引所Bakktにて、BTC先物契約の未決済建玉(OI)が上昇している。
Bakktの先物状況を追跡する「Bakkt Volume Bot」によると、11月を通して横ばいの推移にあったOIは、11月26日に300万ドルを上回り、現在650万ドルと約2倍水準まで増加した。
仮想通貨デリバティブ市場のデータ分析を行うSkewによれば、Bakktの出来高とOI(未決済建玉)は10月を境に好調な推移を記録しており、徐々にその存在感を増している。取組み高とは、反対決済されずに残っている売買契約の数量のことだ。
Bakktは、BTC先物取引を基にしたビットコインオプション取引のサービスを、12月9日より開始する。
ビットコイン(BTC)市況
仮想通貨ビットコイン(BTC)は、前日比2.94%安の77.7万円に。
イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)など、主要アルトも軒並み下落している。bitfinexでロング急増
先月末より、bitfinexのロングが急増している。
大幅下落して、76.5万円の直近安値をつけた11月23日の25,000BTCを境に急増。12月4日にはロングポジションが35,000BTCに達しており、10,000BTC(77億円相当)増加した。
しかし現時点で際立った買い圧力は見受けられず、71.5万円(6500ドル)から86万円(7850ドル)まで反発してから、10月にもみ合った主要サポートラインでロールリバーサルを形成すると再び大幅下落。以降は日足で5連続陰線を付けており、累積分の売り圧力も懸念される。
bitfinexのショート急増事例では今年7月、約240億円(当時1BTC=120万円)に相当する「20,000BTC」が消えたことも話題となった。同取引所の出来高に反映されておらず200億円規模に上る点から、大手マイナーなどが売りヘッジで利用していた可能性が高いと見られ、市場決済ではなくOTC取引による現物渡しで決済されたことが指摘されている。(下図:2019年7月時点)
なお、BTC先物におけるCBOE+CMEのLS比率では、ロング40.9%に対しショート59.1%となっており、ヘッジファンド等も依然として弱気目線にあることが伺える。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します