ビットコインは2020年に再び10000ドルへ:ブルームバーグ仮想通貨研究報告書
ビットコイン(BTC)、来年再び1万ドルへ
ブルームバーグが最新のビットコイン研究報告書を公開、2020年に向けて再び1万ドル水準に再び達するとの予想を展開した。
直近安値の6500ドル帯で強いサポートラインを形成したことを根拠に、「2020年は2019の最高値付近まで再び上昇していくだろう」とコメントした。
6500ドルの重要性については、「2018年6月のレンジ相場以来、この価格帯が、価格帯別出来高におけるベルカーブ(ガウス分布の分布曲線の通称)の頂点として最も取引されている。」と説明。今後、この下値支持線を割り込まずに推移することができれば、下落相場の終結を意味すると指摘。最終デッドラインとして、攻防の要だとしている。
ビットコイン(BTC)価格は、今年5月と11月に計2回に渡って6500ドル台に到達しているが、その後大きく反発を見せた。
売られすぎ水準
現在の仮想通貨市場については、フィボナッチリトレースメントとボリンジャーバンドを用いて「売られすぎ水準」と分析。
フィボナッチリトレースメントの指標では、年初来最高値の約14000ドルからすでに50%安水準にあり、一定の反転ポイントになり得るとしたほか、20週ボリンジャーバンドを見る限り、相場の底値を迎えた可能性があると指摘している。
マクロ的要素
マクロ的要素でのプラス面については、米中貿易戦争をはじめ、中国経済の低迷、香港暴動、人民元の価値低下を取り上げた上、世界的な経済不安は、通貨の多様化を促すインセンティブになると指摘。
年初からの統計では、ビットコインとゴールド(金)の価値に一定の相関性が見られたことも挙げられるが、ビットコインの限定的な供給量について高く評価した。この点が、一部の仮想通貨と差別化を図っており、BTCの普及を促進し続けていると理由にあるとする。
また、デリバティブ市場を中心に仮想通貨の投資・投機市場が拡大している点や、テザー(USDT)とBTCのペアが確立している点についても注目ポイントに。
テザーに関しては、Bitfinexの資金問題で信頼性が揺れているものの、今年4月にNYAGが不正資金利用に対する発令を行なった際にも、ビットコインが5,000ドルラインを維持できたことは、USDTに対する依存度・投資家の信頼度が思った以上に高い証拠との考えを示した。
参考:Bloomberg
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します