台湾の最大手HTCが仮想通貨スマホなどの製品に注力、人員削減へ

HTCが技術革新に注力

台湾のスマホメーカー最大手HTCが、従業員を削減することが分かった。台湾メディア自由時報が報じた

HTCは、今回の人員削減は製品を絞って技術革新に注力するためと説明。仮想通貨とブロックチェーンを活用したスマートフォン「EXODUS」を初めとする製品の開発・製造を強化していくという。

EXODUSは2018年5月に発売開始。ビットコイン(BTC)かイーサリアム(ETH)のみで購入でき、当時の小売価格は約11万円だった。ユーザーはスマホから分散型取引所(DEX)にアクセスでき、ハードウェアウォレットとして資産の保有にも利用できる。

今年10月には、BTCのフルノード機能を追加できる「EXODUS 1」の安価版「EXODUS 1s」を発売。さらに今月には、バイナンス独自のブロックチェーン「バイナンスチェーン」を統合し、BNBの専用仮想通貨ウォレットを搭載した限定版「HTC EXODUS1-Binance Edition」を販売開始した。

関連バイナンス版ブロックチェーンスマホが5日に販売開始

HTCの大きな人員削減は、今回で3回目となる。2015年に2250人、2018年7月には1500人を削減。それに加え、2018年1月には、11億ドル(約1200億円)の契約でおよそ2000人のエンジニアをIT最大手グーグルへ移した。2013年のピーク時には1万9000人の従業員を誇っていたが、現在は3000人まで減少している。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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