ロシア新首相が経済のデジタル化を推進
ロシア、経済のデジタル化へ
ロシアの首相に新たに任命されたミハイル・ミシュスチン氏は、経済のデジタル化を推進する意向を示した。
本内容は、現地国有通信社RIAが報じている。ミシュスチン氏は、プーチン大統領がテーマに掲げる経済成長に取り組むと表明。「国家デジタル経済プログラム」の発展を含む最新のIT技術を導入することを推薦するほか、「国家としてロシアは民衆のためにデジタルプラットフォームを作るべきだ」と表明した。
ミシュスチン氏は首相に任命される前、連邦税務局長官を務めていた。税金システムのデジタル化を進めるなど、IT技術にも明るい人物だ。システム工学を学び、経済学で2つの博士号を取得しているという。今まで知名度は低かったが、関係者からの評価は高いと伝えられている。
15日に、メドベージェフ元首相と閣僚は内閣総辞職の発表。理由として、憲法改正で「大統領が全ての決定をできるようにするため」と説明した。その際、プーチン大統領はメドベージェフに、国家安全保障会議に新設する副議長への就任を提案した。
ロシアの仮想通貨状況
昨年10月にブロックチェーンカンファレンスが開催され、またブロックチェーン技術の実証実験を行なっている銀行が報じられるなど、すでに経済のデジタル化は始まっている。
しかし、仮想通貨に対する法的なスタンスは不明確だ。今後経済のデジタル化が進み、仮想通貨に関する審議が進む可能性はあるが、昨年11月末には、ロシア中央銀行が仮想通貨の決済利用を違法とする考えを示している。
一方で仮想通貨取引所からの注目度は高い。大手仮想通貨取引所Huobi Globalのロシアフランチャイズ「Huobi Russia」は昨年11月、新たにロシアの法定通貨ルーブルの預け入れとIEO(イニシャル・コイン・オファリング)のローンチパッドサービスを始めることを発表。世界最大手仮想通貨取引所バイナンスも昨年12月、本家「Binance.com」でロシアルーブル建の板取引を開始した。
またバイナンスCEOのCZ氏は、仮想通貨業界で最も影響力のある人物にロシアのプーチン大統領を挙げている。その時のインタビューで、近い将来ロシアでデジタルマネーの規制が法制化されると信じていると語っていた。
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参考:RIA
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します