仮想通貨アイオタ(IOTA)が一時急伸、インド大手のIoT導入などが刺激材料か
IOTA上昇
時価総額18位の仮想通貨アイオタ(IOTA)が前日比一時15%ほど高騰した。
IOTAとは、IoTでの活用を想定し、少額決済に特化して設計された通貨だ。
仮想通貨では極めて珍しく、ブロックチェーンを利用せず、代わりに独自のTangle(タングル)という技術を用いている。
直近の材料は以下のものが挙げられる。
- 新規上場
- Coordicide αネット公開(ロードマップ)
- TaTaによる導入
1月30日、大手取引所Bittrexへ上場発表
これまで、IOTAはバイナンスUSやOKExなどの大手取引所ですでに取引されているが、米取引所に上場する事例は少なかった。
Coordicideアルファネット公開
財団は本日、Coordicideのアルファネット0.1.0をリリースした。
また、IOTA財団が1月以降に新ロードマップを更新したことも後押しとなったか。IOTAの実利用に関するメインネットコードの予定表のほか、期待されている大型アップグレード「Coordicide」とその前準備となる「Chrysalis」が挙げられる。
Chrysalisの予定日程は今年Q3〜Q4の間で、CoordicideのメインネットはQ4内に実装される見込みとなっている。(変更可能性も)
説明によると、Coordicideが実装されれば、これまでの中央集権的システム「Coordinator」の必要性を無くし、IOTAのネットワークは完全なるディセントラルなストラクチャーになる。
インド最大手企業との提携
インド最大手グループ企業TaTaの情報システム子会社Tata Elxsiがイーサリアムではなく、IOTAの技術を導入するとの内容も2日に報じられた。
IOTAを、車両コミュニケーションで利用する理由として、強みにししているIoT分野のほか、スケーラビリティやトランザクションの速さが挙げられている。
これまでIOTAのIoT関連技術は、英ジャガーや日本の富士通も実証実験や採用した事例がある。
参考:IOTA財団
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します