激しく攻防するビットコイン(BTC)、Ripple社上場思惑などXRP上昇要因に3つの材料|仮想通貨市場
仮想通貨市況
仮想通貨IOTA(アイオタ)を発行するIOTA財団は14日、公式ウォレット「Trinity」のユーザー資産が盗難被害にあったことを声明を出した。
被害額は、3,000万円〜1.3億円に及ぶものとみられ、Trinityの脆弱性を突かれた可能性があるとされる。
IOTAは11日、バイナンスでIOTA/USDTレバレッジ最大50倍の永久先物商品がローンチしていた。
リップル(XRP)情報
好調に推移するリップル(XRP)は、13日23時頃、海外大手取引所BitMEXの無期限先物「XRP/USD」でフラッシュクラッシュが発生。 一時0.13ドル(14.4円)まで急落した。
関連:仮想通貨XRPのフラッシュクラッシュ発生 BitMEXで一時0.1311USDに
BitMEXにおける決済期日の存在しない永久先物商品は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)に続いて3例目で、最大証拠金倍率(レバレッジ20倍)をかけたポジションの長期保有が可能となっていた。原因は明らかになっていないが、5日にサービス開始した直後で出来高不十分のなか、XRP価格が急騰・急落したことが一因とみられる。
なお、バイナンスは昨年12月、デリバティブ取引所FTXに「戦略的出資」で独自トークン上場している。
FTXは原資産よりも大きなレバレッジ倍率を自動調整する「レバレッジトークン」を導入しているほか、BTCやETHのみならず、XRPやBNB、LTC等多種類のアルトコイン先物を取り扱っているため、XRPのデリバティブ取引として、現物ヘッジの一貫として利用されている。
XRPは、12日にレジスタンスのある30円台を上抜け急伸。一時前日比10%高の37円台を記録、14日12時時点で35.6円と高止まりしている。
上昇要因は
XRPの上昇を後押しした直近材料としては、主に3つ挙げられる。
1つめは、有力経済誌フォーブスが発表した「フィンテック企業トップ50」にRipple社がランクインしたことで上場の思惑強まったことだ。未上場フィンテック企業では、株式評価額でリップル社が100億ドルとなり、2位にランクインした。
これは、決済企業Stripeの350億ドルに続く順位であり、3位の米大手仮想通貨取引所コインベースの81億ドルをも上回る。
XRP市場で最も注目されているのが、リップル社の上場に関する展望と言える。米リップルのブラッド・ガーリングハウスCEOは、1月24日にスイスで開かれた世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で、1年以内の新規株式公開(IPO)を示唆している。
市場が注目しているのは、IPOに関する最新内容が発表される可能性がある、米CNNが行なったガーリングハウスCEOへのインタビュー内容で、取材を行なった記者の報告によると、現地時間17日(月)にFirst Move CNNで公開される。
ツイートにはXRPのハッシュタグも付けられていることから、材料に期待する声も大きい。
また昨年10月、Ripple社と戦略的提携を行なった非保管型クリプトウォレットBRDが、XRPのサポートを追加したことも追い風となった。
投資部門Xpring(スプリング)が750,000ドル(8,200万円)を投資。Ripple社はBRDについて、「世界で最も成長しており、信頼性のある仮想通貨ウォレットサービス。iOSとAndroid両方に対応しており、170か国に300万人以上のユーザーがいる。」などと評価している。
そのほか、米国版のBinance.USが、モバイルアプリにXRP/USD取引のサポートについてPRしたことも挙げられる。
米サンフランシスコに拠点を置くBAM Trading Servicesによって運営されるBinance.USのモバイルアプリ「Binance.US App」にて、XRPのサポートが追加した上、ハッシュタグ「#XRPTheStandard」が使用されたことだ。同アプリは、”銀行送金サービスの未来”と呼ばれる。
参考: cryptoglobe.com
ビットコイン(BTC)情報
仮想通貨ビットコイン(BTC)は、前日比1.76%安の112.5万円(10,240ドル)を推移。
bitFlyerのSFD水準で新規買いが入りにくい(板が薄くなりやすい)環境にあるなか、10500ドルの抵抗線を境に400ドル幅級の乱高下が発生。 短期間に1往復半するなど、極めて激しい推移をたどっている。
海外の著名トレーダーJosh Ragerも、4%もの乱高下が発生しており、ハイレバ取引の清算ゲームだとして注意を促している。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します