台北市がIOTAと提携を組みスマートシティ移行を目指す
- 台湾の首都台北とIOTAが提携
- 台北市は、IoTを推し進めるTangleテクノロジーを有し、ベルリンの非営利団体でもあるIOTA Foundationとの提携や、ブロックチェーンスタートアップであるBiiLabsとも提携し、アプリケーション重視のスマートシティに移行させるために協力して取り組んでいます。
- ブロックがないタングルの有用性
- ブロックという概念がなく、スケーラビリティの問題を起こさず、ブロックチェーンより多くのトランザクションを高速に、より多く処理できる。
台湾の首都である台北市は、フィンテックでの知名度を上げてきており、その知名度はIOTAの分散型台帳技術によって支えられることになるでしょう。
台北市は、IoTを推し進めるTangleテクノロジーを有し、ベルリンの非営利団体でもあるIOTA Foundationとの提携や、ブロックチェーンスタートアップであるBiiLabsとも提携し、アプリケーション重視のスマートシティに移行させるために協力して取り組んでいます。
IOTA共同創業者であるDominik Schiener氏は、不正投票にも影響を及ぼすであろうと言及しています。
台北の市長であるKo Wen-je氏は、最近ワルシャワを訪れた際に、スマートシティの構想を得ることも目的として含まれていました。
さらにIOTAとの提携は、彼がテクノロジーにどれだけ重きを置いているかを示唆しています。
IOTAの採用
IOTAの分散型台帳技術は独特であり、ブロックやマイナーを必要としない独自のプロトコルであるTangleを使用しています。
Tangleは、スマートウォッチから「自転車用の手数料不要のマイクロ電子決済」まで、最初のIOTAと台北のプロジェクトであるモノのインターネット(IoT)アプリケーションに使用されます。
提携企業は、IOTAの技術をデータの有効活用や公共サービスへの信頼などに向けて、スマートシティにどう組み込むかを模索しています。
台北市は、マイクロソフトのようにIOTAのデータ市場に関心を持つ一員となりました。
IOTAは、市場においてのIOTAプロトコルの”試験的実施”を行い、どのように「マイクロ決済基盤のビジネスモデルが将来的に機能する」かを誇示すると言います。
台北市との提携を結ぶIOTA Foundationの共同創業者であるDavid Sønstebø氏は、
「私達の次世代の技術は実用化に向けて準備が整っており、もはや理論という枠組みを超えています。IOTAが、IoTをこれまで以上に接続させ、世界に影響を与えることを考慮すると現段階は、まだほんの序章であると言え、今後、スマートシティだけでなく、スマートワールドへの道を切り拓いていくでしょう。」と語りました。
スマートシティ
この初めてのプロジェクトでは、住民の身分盗用や不正投票防止、医療記録データ保護などの観点から、市民カードをTangleIDに結びつける台北市の気概あるプロジェクトのテストを行います。
さらに、医療や各都市間のデータ交換などその他の分野にも応用されていく予定です。
もう一つのプロジェクトで既に始動しているのが、現地の空気の品質を監視するAirboxというプロジェクトで、既に家宅や台北の150校もの小学校で使用されています。
このデバイスでは、「空気の品質のデータを収集しオンラインで共有」し、Tangle技術に移行しています。
Airboxは恐らく二酸化炭素排出量の記録維持報酬としてTangleで、「IOTAを使用して、インセンティブ支払いを実装する」のではないかと考えられています。
もう一つのブロックチェーン技術に焦点を当てているスマートシティがドバイです。
教育機関から医療機関などのインフラに対し、20を超えるブロックチェーンアプリケーションの準備が行われていると報告されています。
さらに、ドバイでは既に土地登記の際にブロックチェーンが使用されているのです。
IOTAの分散型台帳Tangleとは?
Tangleの仕組み簡単に言うと、IoTに特化したブロックチェーンのようなものです。
ただブロックチェーンとは違いブロックという概念が無く、一つ一つのトランザクションを承認しメッシュ状に分散させて記録します。
このようにメッシュ状に繋がっていトランザクションを処理しているので、取引が多いほど処理のスピードが高速化され、より多くのトランザクションを処理できます。
また、ブロックが存在しないのでスケーラビリティの問題は起きません。
つまりブロックチェーンより多くのトランザクションを高速に、より多く処理できるのがTangleなのです。
Taipei Taps IOTA Blockchain Tech for Smart City Upgrade
Feb 3, 2018 by CCN
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