仮想通貨Steemのハードフォークおよび新通貨付与、バイナンスが対応発表

Steemのハードフォーク、取引所対応

仮想通貨(暗号資産)取引所バイナンスは、Hive.ioチームが提案したSteemのハードフォーク(分岐チェーン)の実施に対応すると発表。ハードフォーク日程は、日本時間20日(金)23時ごろになる。

このハードフォークは、新通貨が誕生するため、バイナンスは新通貨「HIVE」の付与を行う予定だ。具体的に、バイナンスに預けているユーザーのSTEEMトークンの記録を行い(スナップショット)、1STEEM=1HIVEの割合でハードフォーク後に付与するという。

また、既存の仮想通貨STEEMの取引はハードフォーク時にも通常通りに行える。ただしハードフォーク時、STEEMの入出金は停止される。

なお、新通貨HIVEのバイナンスへの新規上場に関しては、通常の上場基準をもとに検討すると説明されている。

参考:バイナンス

Steemの事情

Steemitは広告主の影響力を排し、広告を無くしたソーチャルメディアプラットフォームであることを特徴としており、記事を投稿すると、投稿者はSTEEMを報酬として受け取ることができる。

昨日Coinpostは、Steemコミュニティが新たに敵対的ハードフォークを計画していることを報道。Steemコミュニティはトロン創設者のJustin Sun氏がSteemを大量に保有したことを端緒とし、プラットフォームの非中央集権的な仕組みが損なわれる懸念から、チェーンの主導権を巡って対立する立場になった。

以下がSteemがハードフォークに至るまでの経緯。

  1. トロン財団(Justin氏)がSteemit社を買収したことで、Steemを大量に入手
  2. Justin氏の保有するSteemが投票に使用されないようにするため、ソフトフォークが実施される
  3. Justin氏側はHuobi Global、Poloniex等取引所とともにSteemブロックチェーンを実質的に掌握
  4. コミュニティ側(Blocktrades)は敵対的ハードフォークを計画

今回のハードフォークでは、Steemit社が保有するSTEEMトークンのみ、新しいチェーン「Hive」へ引き継がれないよう計画。一方、これまでのSteemit上の記事(ブロックチェーン上に記録)は移植されるという。

CoinPostの注目記事

Steemのコミュニティが敵対的ハードフォークを計画していることが分かった。TRONの創業者Justin Sun氏はSNSサービスSteemitの開発企業を買収したことでSteemを大量に保有、Steemコミュニティ側とチェーンの主導権を巡り対立した。
仮想通貨取引所GMOコインは18日、販売所サービスで仮想通貨BAT(ベーシックアテンショントークン)の取扱開始を発表した。日本でも仮想通貨を利用したブレイブのトークンエコシステムが実現する可能性がある。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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