ビットコインの底値はどこ? 株式指数と仮想通貨市場、過去の相関事例=Santiment考察レポート

株式市場との相関関係が示唆するのは?

仮想通貨市場データフィード/分析サービスを提供するSantimentが、ビットコイン価格とS&P500指数の相関関係を調査したレポートを発表した。 レポートでは、周期的に現れる正と負の相関関係が、それぞれ仮想通貨市場のトレンドを示唆するものだという結論に至っている。

ビットコイン価格下落時に正の相関が発見される

新型コロナウィルスの世界的感染拡大による打撃は、株式市場のみならず仮想通貨市場まで波及し、ビットコインの安全資産説に疑問符を投げかける展開にも発展した。 このような状況を受けて、Santimentが過去5年間にわたるS&P500指数とビットコインとの相関関係を詳細に調査、大変興味深い事実を発見したという。

先週のビットコインとS&P500指数の相関は、直近2年間、つまり過去最高値を記録した仮想通貨バブルが弾けた2018年2月以来、最高の0.6を記録した。(1は正の相関、0は各自独立した動き、-1は逆相関)

長期的に見ると、2つの資産クラス間の相関は大きな幅で増減を繰り返しているが、このグラフ(青線)にビットコイン価格の推移(オレンジ色)を示すグラフを重ねると、あるパターンが観測されたという。

Santimentは次の三つの具体例を上げ、ビットコイン価格が大幅に下落した局面で、相関性が急激に上昇する可能性を指摘した。

  • 最も顕著なのは2018年2月:ビットコイン価格が1ヶ月で8000ドル下落すると、S&P500指数との相関係数は、0.1から0.6へ
  • 2018年7月:相関はほぼ0であったが、ビットコインが20%超の下落を記録すると、相関係数は0.5へと急上昇
  • 2019年11月:9300ドルまで価格が上昇すると、相関係数は0.1へ低下。一方、12月に6611ドルの底値をつける急落時に相関は0.3まで上昇

つまり、これまでの歴史的なビットコインの下落局面では、S&P500指数との相関が高まるとの結論が導き出せると、Santimentはまとめている。

もう一つの発見

Santimentは、データ分析からさらに興味深い洞察を得ている。ビットコインとS&P500指数の正の相関が「切り離され」低下する現象が、ビットコイン相場の回復の予兆となっていたと指摘。過去の事例から、BTC価格が回復に向かうタイミングの注目ポイントになると説明した。

ビットコインが底値から回復する際に相関関係が薄れて行く例として、次の三つの状況を示した。

  • ⑴2018年4月:6850ドルの底値をつけた後、相関係数が-0.2に低下。ビットコインは9300ドルまでの上昇局面へ。
  • ⑵2018年12月:3485ドルの底値をつけた後、相関係数は次の2ヶ月間で0.4から-0.3に。ビットコイン価格も大幅な上昇へ。
  • ⑶2019年12月:6611ドルの底値をつけた後、相関は低下して行き、-0.4まで落ちるとビットコインは今年の上昇トレンドへと突入。

ただし、2019年2月や6月など、ビットコインが上昇を続けた例外も認められるとして、この予測方法も完璧なものではないと、Santimentは断っている。

歴史が繰り返すとすれば

Santimentは、以上の分析から、今後の仮想通貨市場に関する次のような二つの予測も行っている。

1.ビットコインとS&P500指数の相関の低下が、仮想通貨市場回復の主要な指標に

ビットコインは実質的に仮想通貨市場を代表するものと考えられるため、S&P500指数との相関に注意を払うことで、トレンド転換の判断のための、重要な指標の一つとなる可能性が高いと主張。

2.ビットコインは株式市場よりも、早く回復する

仮想通貨はP2P方式によりデジタル化された価値が分配されるように設計された新しい経済の形であるため、これまでも市場は、株式市場に比べ迅速な回復力を見せたことを、Santimentは理由として挙げている。(同時に、変動の激しい市場サイクルも経験し、業界の教訓となる)

 

また、仮想通貨を支える技術は常にイノベーションの先端を走っており、株式市場の技術革新のペースとは大きな違いがあるだけでなく、ここ3年間で、仮想通貨はほとんどの先進国で定着の度合いを増してきていることが、市場の回復を大きく後押しすると見ている。

「P2P経済が急速な回復と成長を見せるための舞台は整った。」

軟調な相場が続くビットコイン市場、米株式指数との相関が崩れたタイミングで上昇に転じた過去のケースに再現性が見られるか。金融市場との関係性はより重要度を増しそうだ。

出典:Santiment

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