ビットコイン半減期、世界的に検索数が急増 2016年の最高水準付近:Googleデータ
「BTC半減期」の検索数はコンスタントに増加
5月12日前後のビットコイン半減期まであと30日を切る中、グーグル検索でも、「Bitcoin halving(ビットコイン半減期)」という用語の検索数が急速に伸びている。
ブロックチェーンテクノロジー企業BlockstreamのZack Voellは上のようにツイート。米国で「Bitcoin halving」の検索数が、歴史上最高水準に近づいていると指摘した。
仮想通貨投資企業Arcane CryptoのCEO Torbjørn Bull Jenssenもグーグルのグラフを参照し、世界的に見ても「検索数のピークは2016年の方が高かったが、期間は短かった。今回の検索数増加は、もっとコンスタントだ」と分析した。
過去30日間に限定して国別で見ると、最も関心が高い国は、ルクセンブルク、ラトビア、エストニア、スイス、リトアニアとヨーロッパ圏が上位にランクインしていたことがわかった。
なお、「ビットコイン半減期 2020」の検索ワードの場合、ナイジェリア、ベネズエラ、オーストリア、ポルトガル、チェコなどの国が上位に入ったという。
コロナ危機で市場の先行きは不透明
著名経済学者Alex Krügerは、「仮想通貨アナリストは頻繁に、過去二回しかなかった半減期など、限られたデータに基づいて予想を立てていると非難される。だが皮肉なことに現在、株式市場のアナリストも、1918年、1929年、2008年の恐慌という限られたデータを参照して、2020年に何が起きるかを予測しようと必死になっている。そうするしかない。」とコメント。過去の再現性を意識する投資家がどれだけいるかが、投資材料として重要性を左右する指標になると指摘した。
一方で、世界的な検索数の増加が、ビットコイン価格の上昇に繋がるかはいまだ不明確なままだ。状況は、コロナ危機に伴う世界経済の先行きも左右する。
国際通貨基金(IMF)は新型コロナウイルスによる、世界的なロックダウンの影響で、大規模な景気後退を予測。世界中で「現金回帰」が始まる流れは、ビットコインへの資金投入鈍化に影響する可能性もあり、今後の金融市場の動向を注意深く観察する必要がありそうだ。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します