カナダのビットコイン投信はETF承認の追い風に=米VanEck責任者
VanEck責任者がナスダックの番組に出演
上場投資信託(ETF)専門企業VanEckのデジタル資産部門で責任者を務めるGabor Gurbacs氏が、米ナスダックの番組「TradeTalks」に出演。仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)の投資信託がカナダで上場したことや、BTCとゴールド(金)の相関性が高まっていることについて語った。
カナダでは今月9日、初めてBTC投資信託が証券取引所に上場。本投資信託は、上場取引型金融商品(ETP)と同様の仕組みで、現物が購入できない、または購入を望まない投資家が、BTCを自身の金融ポートフォリオに入れることができる金融商品だ。
VanEckのビットコインETFを含む仮想通貨ETFの申請は、米証券取引委員会(SEC)に承認されない状態が続いている。同社CEOは今年1月にブルームバーグの番組に出演し、「近いうちに米国でETFが実現するとは考えにくい」との見解を示していた。
これについてGurbacs氏は、同じ北米でBTCの投資信託が規制機関に承認されたことは、ETF承認の追い風になるかもしれないと語っている。米国の規制機関もBTC関連の金融商品を承認する日が来ることを望むと期待を示した。
BTCとゴールド
VanEckは今月、BTCと他の資産との相関性を示すレポートを発表。ゴールドだけでなく、米株価指数S&P500や債権、原油などとの相関性も掲載。今回の番組では、BTCとゴールドが歴史上最も相関が強くなっていることを示した同じレポートを使用して、相関性についても説明した。
さらにポートフォリオにBTCを加えた場合の利益表も活用。今年1月から3月27日までの期間、BTCをポートフォリオに含めるとどのくらい損失を抑えられたかを数値化して示した(Cumulative Return)。
結果、『株58.5%、米国債38.5%、ビットコイン3%』のポートフォリオでは、損失を-11.75%に抑えられることができた一方、S&P500単体では-20.96%の損失が出ていた計算となる。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します