企業のステーブルコイン利用加速、米デジタル通貨決済企業が普及ポイントに言及

ステーブルコイン決済の普及へ

先月コインマーケットキャップ(CMC)が導入した決済サービスを提供する米Gilded社のCOO Neal Roche氏がPyments.comのインタビューに応じ、「ここ数ヶ月、ステーブルコインの利用が急増している」と語った。

ステーブルコインとは

ステーブルコインは、他の資産の後ろ盾を持ったコインのことであり、狭義には法定通貨にペッグされたコインのことをいう。すなわち、法定通貨(米ドルや日本円)の価格変動と同じ振る舞いをするように設計されている。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

国際的な取引の課題と仮想通貨

市場のグローバル化が進むにつれて、企業は国際的な取引の不透明さ、手続きにかかる時間の長さ、為替レートと高額な手数料といった問題に直面することなった。

ビットコインをはじめとする仮想通貨には、これらの問題の一部を解決することが期待されたが、技術の複雑さと市場でのボラティリティの大きさから仮想通貨と関係ない伝統的な企業は採用に乗り気でない。

しかし、ボラティリティの観点でステーブルコインは特に注目すべき存在だ。

Roche氏は「ステーブルコインはここ数ヶ月利用が大きく拡大しており、これは従来の企業が(ビットコインやイーサリアムなどの)仮想通貨を採用したがらないのと対象的にステーブルコインを利用する際の障壁が低くなっていることを示している」と述べている。

ステーブルコイン決済サービス普及のためのポイント

Roche氏はステーブルコインを用いた決済サービス普及のポイントとして「選択肢の用意」を挙げた。

B2Bの支払いワークフローを改善することには潜在的に大きな価値があるといえども、ステーブルコインが一般的になるまでにはまだ長い道のりがあることを認識し、ステーブルコインやビットコイン・イーサリアムなどの仮想通貨に加え、従来の支払い方法のサポートも統合することで企業や顧客が支払い方法を選択できるようにすることが重要だと述べた。

選択肢を用意することで新たな支払手段のメリットが浮き彫りになるとの考えのようだ。

私たちは早い段階で、現在の支払い方法を仮想通貨に置き換えるためだけにアップグレードを望む人はいないことに気付いた。企業は顧客に選択肢を提供する必要がある。

参考:Pyments.com | B2B PAYMENTSWhy Accounts Receivable Is Warming Up To Digital Currency

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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