XRPは次世代のBTCになるか/リップルの懸念点と将来性
- 専門家はXRPが2018年末に第2位の通貨になると予想
- 2018年1月に行われたFinder.comのフィンテック専門家によるパネルディスカッションでは、XRPが2018年末に第2位の通貨になると予想されています。XRPは年末に5ドルを超え、次世代のビットコインになるとも噂されています。
- XRPは次世代のビットコインになるのか?
- XRPはビットコインに比べ、コミュニティに広く採用されていないことを懸念点としてあげる専門家もいます。しかし、リップル共同創始者のクリス・ラーセン氏は、XRPの「価値のインターネット」こそがビットコインにはない強みだと主張しています。
XRPの値段は、昨年急上昇し、XRPがビットコインに追いつくと予想する専門家もいます。
しかし、XRPは本当に次のビットコインなのでしょうか、そしてその価値はどこまで上昇するのでしょうか?
フィンテック専門家、XRPは2018年末に5ドルを超えると予想
リップルのXRP通貨は、 2017年初旬、1トークン0.006ドル(約0.6円)で取引されていました。
12ヶ月後の2018年1月4日、XRPは64000%の価格上昇を果たし、3.84ドル/XRP(約400円/XRP)という史上最高価格で取引されました。
現在XRPの価値は、2ドル以下となったものの、その強力なパフォーマンスから、仮想通貨市場トップのビットコインと競合するのではないかと推測されています。
Finder.comによって集められた仮想通貨の専門委員会は、今年の終わりにはXRPがイーサリアムを超え、第2位の仮想通貨になると予想しました。
委員会の予測では、ビットコインは、時価総額5979.5億ドル(約64兆円)で今後もトップを保ち続け、XRPの時価総額はそれに次いで4600億ドル(約49兆円)になるとしています。
専門家は、XRPは2月1日までに2.93ドル(約311円) で取引が行われ、2018年12月31日までには急激に価値をあげ、5.06ドル(約538円)で取引が行われると予測していました。
XRPには懸念材料も多い
しかし、Finder.comの共同創設者で、委員会のメンバーでもあるFred Schebesta (以下 シェベスタ氏)によると、委員会の予測が必ずしも正しいとは限らないし、むしろXRPの今後の雲行きが怪しくなるという場合もある、と警告しています。
シュベスタ氏は、XRPがビットコインに追いつくまでの道のりはまだ長いと語りました。
XRPは未だにビットコインのように活発ではなく、コミュニティに根ざしていないとシュベスタ氏は付け加えます。
ビットコインのように活発的であり社会に十分に浸透していることを、XRPは未だに証明できていません。
ビットコインは、膨大な数の人々とビジネスによって使われています。
XRPは、金融機関の関心を呼び寄せています。
最近は、American ExpressやSantander、MoneyGramと提携を結んだことを明らかにしました。
しかし、シュベスタ氏はデジタル通貨が銀行によって完全に受け入れられるまでは、XRPの価値が変動するだろうと警告しました。
加えて、シュベスタ氏自身のXRPの将来に関する予測は、XRPが“使われる場所を見つける”という仮定と“他の人々もXRPを受け入れる”という想定からきていることを明らかにしました。
ラーセン氏はXRPの革新性や将来性を強調
一方で、リップル社の共同創始者Chris Larsen(以下、ラーセン氏)は、XRPはビットコインとは完全に異なるものだと主張しました。
1月上旬、ラーセン氏はBloombergで次のように語っています。
ビットコインは、基本的には、価値を蓄える手段です。
XRPはそれとは全く違う考えをもっています。
XRPはビットコインと同じ革新的なテクノロジーを使ってはいるものの、我々はそれを不可知論的な価値取引をするための通貨を作るために利用しています。
次世代のビットコインとも言われるこの新テクノロジーでは、価値取引が情報がやりとりされること同様に簡単に取引することが可能になったのです。
それがXRPの目玉です。
Ripple price: Is XRP the next bitcoin? How high could the price go?
January 19, 2018 by Joe Tambini
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