インド、新型コロナのロックダウン延長で「出来高10倍」の仮想通貨取引所も
インドで仮想通貨の関心高まる
新型コロナウイルス感染拡大によるロックダウン(都市封鎖)の期間が延長されたことによって、インドで仮想通貨(暗号資産)に対する関心が一段と高まっていることが分かった。
インド政府は1日、当初5月3日までとしていたロックダウン措置を2週間延長すると発表した。それによって仮想通貨について学ぶ人が増え、新規ユーザーが増加、取引の出来高も増えているという。仮想通貨メディアBitcoin.comが、現地の取引所のCEOや幹部に取材を行った。
例えば大手仮想通貨取引所バイナンスの子会社Wazirxでは、4月から強気なトレンドが継続している。同社CEOは「ロックダウンで働けない時間を利用し、仮想通貨の取引で収入を得ようとする人が増加している」と述べた。
またWazirxでは、週間出来高が急増したと説明。最近では1日に、日間の出来高が1100万ドル(約11億7000万円)を超えた。ロックダウン前の日間の出来高は100万ドルほどだったことから10倍超の増加だ。今回取材した取引所では、Wazirx以外でも記録的な出来高が確認されている。
さらにWazirxでは新規ユーザーも急増し、週間のアクティブユーザー数が最高数に達した。
この点においても他の取引所でも同様の傾向がみられており、仮想通貨取引所Zebpayのマーケティング責任者は「規制が不明確だった仮想通貨の冬の時代は、逆にデジタル資産に対する関心を高め、自分の資産をどのように管理するかを考える機会になった」と説明している。
インドの最高裁判所は3月4日、中央銀行であるインド準備銀行(RBI)による仮想通貨取引所への銀行サービス禁止令を「違憲」と判断。その時からインドで仮想通貨取引が活発化していることが分かっている。
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また4月にはP2P仮想通貨取引所大手のPaxfulが、インドで3月に実施した仮想通貨の将来性に関する調査の結果を発表。インドで仮想通貨に対する期待が高まっていることを示す数値が報告されていた。
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インドでは、新型コロナウイルス感染拡大と最高裁判所の判決の時期が重なり、この2つの出来事が仮想通貨業界にとって追い風になっている。6日には、法定通貨を利用できる仮想通貨取引所BitPoloが営業を開始した。
参考資料 : Bitcoin.com
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します