米CMEビットコイン先物、1265ドルの「窓」確定 今年最大
CME(米シカゴ・マーカンタイル取引所)のビットコイン先物で、新たな「窓(ギャップ)」が確定した。先週末の終値が10,085ドル(1,076,593円)に対し、始値が8,820ドル(941,552円)と半減期前に1265ドル(135,041円)の大きなギャップで取引が開始した。
ビットコインが週末に変動した値幅では、2020年最大規模。コロナショック時(3月9日)の窓900ドルも上回った。
半減期を目前に一時1万ドルを超えたビットコイン市場は、週末も騰勢を強めることはできず反落。最も大幅な下落を観測した10日では、30分の最大下げ幅が14万円を超え、100万円を割り込んだ。
ビットコイン半減期に向けた1万ドルまでの高騰では、CMEの窓埋め(3月9日のギャップ)が意識された側面もある。
今回のCMEの窓埋めも、半減期後のマイナー動向で警戒感が薄れたケースで、再び1万ドルにトライする時に市場が意識するポイントとなりそうだ。
なお、ビットコイン半減期の実行タイミングは、残り24時間のカウントダウンを開始。ブロック推移からも日本時間12日の早朝にも半減期の実行ブロックに到達する見込みだ。
CME:ビットコイン先物
CMEの窓について:米拠点の金融機関など大口がビットコイン(BTC)価格変動へのエクスポージャーを得るために使用するが、他に取り扱いのある金融商品同様、毎週金曜16:00(CST)から日曜17:00(CST)までが休場となるため、24時間365日動くビットコイン(BTC)市場がその間に急騰・急落した場合、CMEのチャート上にギャップが生じる。
これまでの統計データによれば、当日中に63%、全体で95%の確率で窓埋めが発生している。
CMEのビットコイン先物:米ドル建ての差金決済取引では、1時間内の主要ビットコイン取引所Bitstamp、Coinbase、itBit、Krakenなどの取引データを集計、GMT午後4時に算出したBRR基準で運用。よって、現物市場とは異なる独自の値動きをする事はない。=閉まる時間(大引け)→CMEが開く時間(寄付き)の価格差による影響。
CMEの取引時間:米国中央時間の日曜日から金曜日午後6時から翌午後5時(日本時間午前8:00~翌午前7:00)。CT午後5:00(日本時間で午前7:00)から60分間は取引休止時間。※夏時間は1時間異なる
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