「金持ち父さん」著者、金・銀・ビットコインを追加購入 価格高騰期待で
「金持ち父さん」ビットコインに強気な価格予測
「金持ち父さん貧乏父さん」で世界的に有名な著者ロバート・キヨサキ氏が、ビットコイン価格について引き続き強気な予想を披露した。
経済は減速、FED(連邦準備制度)には能力がない。 政府は何兆ドルもの財政支援を年金に投下するだろう。希望は薄れている。金銀とビットコインをさらに購入した。
追加購入を行なったキヨサキ氏は上のように述べ、ターゲット価格と見る価格予想を以下のように述べた。
ゴールド:1年後に3000ドル(約32万円)、シルバー:5年後に40ドル(約4300円)、ビットコイン:3年後に7万5000ドル(803万円
これからの経済状況が最善のものとなるように祈るとしつつも、準備は最悪の事態を予想して資産の分散化を行うと述べた。
ゴールドとビットコインは上図のように、特にコロナ危機以降、相関関係の高まりが見られている。
キヨサキ氏は先月にも、現時点で米ドルは強気相場であるが、いったん米ドルの弱気相場が始まれば、金と銀、ビットコインはパラボリック(放物線を描いて上昇)になるだろうと予測していた。
ヘッジファンド業界のベテラン、ポール・チューダー・ジョーンズ氏が、「ビットコインは1971年の金と同じ」だとしてビットコインを購入したことを紹介しつつ、ゴールド、シルバー、そしてビットコインを購入すべきだともツイートしていた。
大手ヘッジファンドもビットコインへの参入を検討
ポール・チューダー・ジョーンズ氏は1987年の「ブラックマンデー」を予測した人物としても知られる著名投資家。個人投資家としてだけではなく、運営する380億ドル(4兆円)規模のヘッジファンドとしても、ビットコイン先物取引への参入を検討していると明かしたところだ。
ビットコインには発行上限があるため、希少プレミアムがつくと指摘。新型コロナ危機にともなう中央銀行の金融緩和政策を注視、インフレをヘッジする逃避資産として、ビットコインに注目しているという。
数学者のジェームズ・シモンズ氏率いる著名ファンド「メダリオン」もビットコイン先物取引への参入を示唆しており、仮想通貨業界への追い風として期待される。
尚、ヘッジファンドの仮想通貨業界への参画はすでに始まっており、大手会計事務所PwCとElwoodアセットマネージメントの共同レポートによると、2018年比で、2019年におけるヘッジファンドの仮想通貨運用総額は2倍水準となり、20億ドル(約2100憶円)を超えたという。
関連:仮想通貨ヘッジファンド運用資産額、19年に20億ドル超
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します