仮想通貨ヘッジファンド運用資産額、19年に20億ドル超 ビットコイン他、イーサリアムやリップルなども取引

20億ドル超の仮想通貨ヘッジファンド

大手会計事務所PwCとElwoodアセットマネージメントの共同レポートによると、2019年の仮想通貨(暗号資産)ヘッジファンドの運用総額は、20億ドルを超え、18年比で2倍水準まで増加した。

2000万ドル以上の運用額を持つファンドは18年比で約85%増、平均運用額も2200万ドルから4400万ドルへと増加した。

注目ポイントは、ビットコインの2018年度の市場変動率だ。バブルが弾けた2018年は年間騰落率が-73%となった一方で、2019年は+94%とリターンが回復した。相場が好転したことを受け、投資家からの需要も再び高まっていたのが背景と見られる。

ヘッジファンドのタイプ、銘柄別

PwCとElwoodは、仮想通貨市場に投資するヘッジファンドの戦略を4種類に区分した。「ロングオンリーという長期的投資」、「ロング/ショートという投資」「クオンツ投資という高頻度取引」、「マルチ戦略という総合的投資」の4つだ。

レポートによるとクオンツ投資がもっとも利用されるタイプで、ヘッジファンドの仮想通貨取引戦略の半数以上を占めている。

また、ヘッジファンドの中で約97%と、ほぼ全てのヘッジファンドがビットコインを取引していた。

一方で、アルトコインの取引を行うヘッジファンドの比率も高く、イーサリアム(67%)、XRP(38%)、ライトコイン(38%)、ビットコインキャッシュ(31%)…と続いた。

出典:PwC

さらに取引商品の種類では、デリバティブが最も多い商品で56%。他にも、仮想通貨ステーキングとDeFi系サービスを利用していたヘッジファンドも存在し、平均割合は約36%となった。

仮想通貨ヘッジファンドは近年人気を博す傾向がみられている。特に株式や原油、法定通貨といった伝統市場のリスク回避手段として運用額も増加している背景がある。

今年4月には、著名ヘッジファンドルネッサンス・テクノロジーズがビットコイン先物取引に乗り出す意向を示し。先日にも、著名ヘッジファンドTudor BVIも、ビットコイン先物を投資対象として取り入れることを可能にすると発表した。

参考:pwc.com


画像はShutterstockのライセンス許諾により使用