仮想通貨取引所バイナンス、欧州でVisa決済カードをローンチへ

欧州でBinance Cardをローンチ

世界大手仮想通貨(暗号資産)取引所バイナンスは14日、英国を含めた欧州で、独自のVisaデビットカード「Binance Card」をローンチすることを発表した。

ユーザーは事前に仮想通貨を法定通貨に両替することなく、ビットコイン(BTC)、バイナンスコイン(BNB)、Swipeの独自仮想通貨SXP、「バイナンスUSD(BUSD)」を、200超の地域に及ぶ6000万以上の店舗で決済に利用できるようになる。

まずは8月から欧州経済領域(EEA)のバイナンスユーザーがカードの申請を行えるようにして、英国ユーザーについては、そのすぐ後に受付を開始するとしている。

バイナンスは今月7日、仮想通貨の売買や決済のサービスを提供するSwipeの買収完了を発表。それに合わせてバイナンスにSXPの上場も行っている。

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Binance Cardは、他のプリペイド式の仮想通貨カードと違って、従来のデビットカードと同じように利用することが可能。Swipeの協力によって、事前に仮想通貨を法定通貨に両替せずに、仮想通貨で所有した状態で支払いを開始することができる。Binance Card用のウォレットは、バイナンスの現物取引用のウォレットとつながっている。

バイナンスCEOのCZは、一般の人々が仮想通貨を利用しやすいようにするというミッションを推進するために、日常生活で仮想通貨を利用するための具体的な手段を提供したいと説明。今後はBinance Cardを他の地域でも利用できるようにしたり、Swipeと協力して新たな機能を追加する計画があることを明かした

事業の拡大も発表

またバイナンスは14日、中東・北アフリカ地域(Middle East and North Africa:MENA)に事業を拡大する計画を発表した。現地コミュニティの高い需要に応え、教育を含めたサービスの提供を予定する。

MENA地域の責任者は政府と密に連携し、既存の政策や規制に準拠するように取り組む。

バイナンスの戦略担当者は、MENAはブロックチェーン技術の普及に重要な地域だと説明。「我々の目的は、MENAのエコシステム発展のきっかけになるように、インフラ構築のサポートなど、リソースやサービスを提供することだ」と述べている。

参考資料 : バイナンス

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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