G20「デジタル通貨」を事実上容認へ
G20(20か国・地域)で、現金に代わる決済手段「デジタル通貨」を事実上容認する方向で調整に入ることがわかった。共同通信が複数のG20関係者の証言として報じた。
デジタル通貨については、フェイスブックのリブラを牽制してきたが、日本を含む各国の中央銀行の導入計画が本格化してきたことで、方針を転換する。中国のデジタル人民元の試用運転開始を受け、米国も検討を始め、G20も対応に迫られたという。
2020年のG20は、10月15~16日に米国ワシントンで「G20財務大臣・中央銀行総裁会議」。11月20~22日にサウジアラビアのリヤドで「財務大臣会合・G20サミット」を開催する。
デジタル通貨に係るマネーロンダリングの防止など国際的な規制論議は、10月にも本格的に開始される見通しだ。
CBDC実証実験へ
CBDCについては、日銀は中央銀行が発行するデジタル通貨(CBDC)の実現を見据えた準備を進めることが7月に明らかになったばかりだ。
2日に技術面の論点をまとめたリポートを公表し、中央銀行が発行するデジタル通貨(CBDC)の実証実験を行う方針を明らかにした。
日銀が、中央銀行が発行するデジタル通貨(CBDC)の実証実験を行う方針を発表。CBDCの要件や課題などについて、作成したレポートも公開した。