テザー(USDT)が「OMG Network」で稼働開始、ETHネットワーク手数料削減に

テザーがOMGに

仮想通貨ステーブルコインのテザー(USDT)がOMGネットワーク上で正式に稼働した。テザー社は6月に、同ネットワークを利用する計画を発表した。

OMGネットワークの採用にあたり、テザー社はトランザクションの承認時間および手数料が大幅に削減できると説明した。

イーサリアムのネットワーク手数料(ガス代)は歴史的な高騰が続く状況に置かれる。原因として、直近のイーサリアム(ETH)価格高騰のほか、DeFi市場の大幅成長、それに伴うDeFi領域でのスパム取引や詐欺まがいのプロジェクトによるネットワークの圧迫などが挙げられている。

OMGネットワークは、イーサリアムのブロックチェーンにおけるスケーラビリティを向上させるためのセカンドレイヤーのソリューション。OMGネットワークのCEOは今回USDTによる採用について、「本ネットワークは1秒間に数千の取引を処理できる。手数料はイーサリアムのネットワークと比較すると3分の1に留まる」と述べた。

また、BitfinexのCTOを務めるPaolo Ardoinoは、トレーダーのアービトラージを促進するために、仮想通貨取引所BitfinexでのUSDT入出金をOMGネットワークがサポートする、と説明した。

USDTの発行において現在、OMGネットワークのほか、Algorand、Ethereum、EOS、Liquid Network、Omni、およびTronのネットワークも利用されている。

テザー時価総額過去最高値

USDTは先日、初めて120億ドル(約1.28兆円)の時価総額を突破した。

テザーの発表によると、テザーの時価総額は3月の50億ドルから140%拡大し、「最も流動性の高い、信頼されているステーブルコインの立ち位置を維持している」という。

出典:CoinGecko

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