次世代イーサリアム”2.0”のための実装提案が発表
セレニティのEIPが提案
イーサリアム財団のコア開発者Danny Ryanが、イーサリアム2.0(Serenity)「フェーズ0」の実装提案でEIP-2982を16日に提案したことがわかった。
提案が他のコア開発者に承認されれば、「フェーズ0」にあたるBeacon Chainがローンチ目処が立つことに繋がる。現時点では実装の具体的な予定日は決定されていないが、ロードマップで「年内にローンチする予定」としているイーサリアム2.0の立ち上げが視野に入る可能性がある。
EIPとは、Ethereum Improvement Proposalの略で、イーサリアムネットワークの実装改善を行うための提案だ。Danny Ryanによると、EIP-2982は「イーサリアム2.0のフェーズ0のリリーススケジュールを管理するもの」だとしている。
フェーズ0の実装で、次世代イーサリアムの2.0がローンチされることになるが、フェーズ0はETHのステーキング機能が実装される段階で、現在イーサリアムネットワーク(1.0)がPoWからPoSへの完全移行ではなく、平行し稼働するため、DeFi(分散型金融)を利用するユーザーやプロジェクトには影響を与えない。
2021年に予定される、メインネットのシャードチェーン実装にあたる「フェーズ1.5」までは、PoWメカニズムとして稼働し続ける予定だ。
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さらに、Ryanは14日にも、新たなテストネット「Spadina」が9月下旬に3日間だけ実施されると発表している。「Spadina」では、2.0におけるデポジットとジェネシスの「予行演習」を行う予定だ。
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