テザー社が300億円以上分のUSDTを1日で発行|BTC価格上昇に影響か
- テザー社が3月21日だけで3億ドル(約316億円)分のUSDTを発行
- 1日だけで300億円以上ものUSDTを発行したことにより、BTC価格高騰に影響を与えた可能性が各所で指摘されています。
1日で約316億円分のUSDTが発行される
テザー社が3月21日だけで3億ドル(約316億円)分のUSDTを発行したことが判明しました。
このデータはOMNIEXPLORER.INFOで確認可能です。
監査法人との関係性が切れ、USDTの裏付けとなる米ドルが実在するのか怪しまれている中、1日で約316億円分のUSDTを発行したことで、海外の仮想通貨界隈では大きく話題になっています。
また、経営陣に深い関連があるとみられている、大手仮想通貨取引所のBitfinexとテザー社の不透明さに対し多くのユーザーが批判しています。
ビットコイン価格高騰に影響を与えた可能性も
ビットコイン価格の高騰はこのUSDT大量発行も影響があった可能性も指摘されています。
テザーの取引量は現在全体の約14%を占め、全通貨の中でも2位の取引量となっています(1位はビットコインの約37%)。
参考までに、世界最大手の仮想通貨取引所BinanceのBTC/USDTペアは1日約300億円ほど取引されています。
プエルトリコの銀行で準備金保管?
仮想通貨取引所であるBitMEXは、調査書の中で、テザー社がプエルトリコの金融機関であるNoble Bankと取引関係を結んでいる、という可能性を指摘しています。
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仮想通貨のスタートアップ企業であるTether社が、プエルトリコの金融機関であるNoble Bankと取引関係を結んでいる、という新たな調査結果がBitMEXにより明らかにされました。しかしながら、どちらの企業も本件に関するコメントを避けています。
テザー社は監査法人との関係を切ったことで物議を醸しましたが、これが事実だった場合は、テザー社の信用度はやや高まるでしょう。
しかしNoble Bankとテザー社は沈黙を貫いており、更にテザー社とBitfinexが米商品先物取引委員会(CFTC)より召喚上を提出され、調査を受けたその結果も明らかになっていません。
ユーザーが求める「透明性の向上」という願いは、未だ遠いところにある状態です。
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