テザー(USDT)|投資情報・リアルタイム価格チャート

ニュース 基礎情報 関連記事
09/26 (火)
テザー社、シンガポールにおけるUSDTの規約変更に関する噂を否定
テザー社のパオロ・アルドイノ氏は、シンガポールにおけるUSDTサービス停止に関する噂を否定した。利用規約は数年前に変更されたものだとしている。
CoinPost
09/05 (火)
仮想通貨賭博プラットフォーム「Stake」、60億円相当の資産が不正流出か
仮想通貨賭博プラットフォームStakeは、不正なトランザクションが行われたと報告。詳しい内容は公表していないが、イーサリアムなどの銘柄が不正流出した可能性がある。
CoinPost
08/26 (土)
テザー社のUSDTに関する資産、負債を約4,830億円超過
仮想通貨の米ドルステーブルコインUSDTなどを発行するテザー社は、透明性を高めるためのレポートを更新。USDTについては、資産総額が負債総額を約4,830億円超過している。
CoinPost
08/18 (金)
テザーUSDT、3つのブロックチェーンのサポートを終了へ Omni Layerなどが対象
仮想通貨ステーブルコインUSDTなどを発行するテザー社は、3つのブロックチェーンKusama、Omni Layer、Bitcoin Cash SLPのサポートを終了すると発表。サポート終了の理由を説明している。
CoinPost
08/13 (日)
週刊仮想通貨ニュース|リップル裁判での米SECの上訴申し立てに注目集まる、PayPalがステーブルコインのローンチ発表など
今週は、米SECがリップル裁判で地裁に中間上訴を求めることを伝えたニュースなどを記載した記事が最も多く読まれた。このほか、PayPalの仮想通貨ステーブルコインローンチの発表など、一週間分の情報をお届けする。
CoinPost
08/07 (月)
テザー社のビットコイン保有量、推定55000BTCで世界11位の可能性
ステーブルコインUSDTを発行するテザー社のビットコインアドレスが、リサーチアナリストによって特定され、55,000BTC超を保有する同アドレスが、世界第11位となる可能性が指摘された。
CoinPost
08/07 (月)
ビットコイン29000ドルで推移、バイナンスのテザー(USDT)売りに複数の見方
暗号資産(仮想通貨)市場でビットコインの上値の重さが際立つ中、バイナンスのテザー(USDT)売りについて複数の見方が挙がっている。
CoinPost
08/06 (日)
週刊仮想通貨ニュース|Binance Japanのサービス開始に注目集まる、ライトコインに半減期到来など
今週は、仮想通貨取引所Binanceの日本法人がサービスを開始したニュースが最も多く読まれた。このほか、ライトコインが半減期を迎えたことなど、一週間分の情報をお届けする。
CoinPost
08/01 (火)
テザー社、23年2Qの準備資産額を報告 ビットコインの保有量は2,385億円相当
仮想通貨の米ドルステーブルコインUSDTなどを発行するテザー社は、準備資産について23年2Qの報告を行った。ビットコインを2,385億円相当保有していることなどを公表している。
CoinPost
07/05 (水)
香港の有識者、政府にステーブルコイン「HKDG」を発行するよう提言
香港の有識者は、仮想通貨ステーブルコインHKDGを発行するよう香港政府に提言する文書を公開。ブロックチェーン技術を活用して発行するメリットなどを説明している。
CoinPost

テザー(USDT)の概要

Tether(テザー)とは、米ドルや日本円等の法定通貨とほぼ連動した価値を持つ仮想通貨として、仮想通貨と法定通貨のギャップを埋めるために誕生した。安定した取引価格をもつ「ステーブルコイン」の代表格である「USDT」を発行する。

テザーでは、米ドルにペッグした「USDT」のほかにも、ユーロにペッグした「EURT」、中国元にペッグした「CNHT」、またゴールドにペッグした「XAUT」の計4コインを提供。

特徴

テザーによるステーブルコインは、香港に拠点を置く運営母体のテザー社が、法定通貨の管理、そしてProof of Reserves(PoR)というシステムによって2015年から発行。

テザーは当初、ビットコインのブロックチェーン技術に基づいて発行され、2017年6月にはライトコイン・ブロックチェーンに移行。その後18年1月からはイーサリアム・ブロックチェーンも並行して採用されており、イーサリアム上でERC20トークンとして主に発行される。

現在ではさらにTRON、EOS、アルゴランド、ソラナおよびOMGなどのブロックチェーン上でも発行されている。

ユースケース

仮想通貨の価格が急落した際、現金化する代わりに資産の逃避先としてUSDTが用いられたり、USDTによって取引所間での資金の移動を迅速に行うことができる。これは、他のコインとのアービトラージトレード(裁定取引)にも有利となる。

また、USDTは米ドルにペッグされていることから、米ドル以外の法定通貨を(米ドルに対して価値が高いときに)USDTに交換することで、FXスタイルの取引ができることや、法定通貨での入出金に対応していない取引所での仮想通貨取引においても便利だ。

不正・訴訟問題

テザー社によれば、発行されたテザーは、テザー社が預託している対応する法定通貨によって、1:1の比率(すなわち、1USDT=1ドル)での裏付けがあるとされていた。元々の1:1の資産は米ドルだったが、他の法定通貨や資産、そして貸付債権なども担保として含まれるようになっている。

米ドルに連動したステーブルコインであるUSDTは、ドルとの1:1の等価交換を保証していることが大前提だ。しかし過去には発行されているUSDTの26%は裏付け資産がないと報じられたり、テザー社の関連会社である仮想通貨交換所Bitfinexとともに、8.5億ドル(930億円)不正融資疑惑を巡り訴訟問題に発展したこともある(21年2月、日本円にして約20億円相当の和解金を払い決着)。

また最近では、事業の性質について銀行に虚偽の申告をしたとして、米司法省の捜査対象となっている。

裏付け資産問題

ステーブルコインを「ステーブル」にするためには裏付け資産が必要となるが、テザーは長きにわたり「実際にドルの裏づけがあるのか」という疑惑を指摘されてきた。

21年3月、テザー社はそうした批判に応え、USDTの謎に包まれていた準備資産の情報を初公開したものの、資産内訳を示すのに時間がかかったことや、テザー社によるリスキーな準備資産配分の選択、そして完全な情報開示を行わないことに関し、依然として専門家から批判されている。