テザー(USDT)|投資情報・リアルタイム価格チャート

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03/21 (火)
大手Webブラウザ「Microsoft Edge」、仮想通貨ウォレットをテストか
Webブラウザー「Microsoft Edge」に仮想通貨ウォレットを実装する目的で、IT大手MicrosoftがWeb3開発会社onsenSysと協業しているとの報道が出ている。テスト環境と見られるスクリーンショットでは、イーサリアムやステーブルコインのスワップ機能や購入画面が示されている。
CoinPost
03/09 (木)
米議員、包括的「仮想通貨法案」の改訂版を4月に公開予定
昨年6月に発表され注目を集めた米国における超党派の仮想通貨法案の改訂版が、4月中旬に米上院に提出される予定だと、共同提案者のカースティン・ギリブランド議員が明らかにした。
CoinPost
02/20 (月)
ステーブルコイン勢力図に変化 BUSDドミナンス減少の一方、USDTは再び50%超に
米SEC(証券取引委員会)はステーブルコインBUSDが有価証券であると主張したことを受け、発行企業パクソスと係争状態にあることでステーブルコインのドミナンスが大きく変化している。
CoinPost
02/11 (土)
テザー社、米証券大手キャンターに準備金の管理委託か=報道
ステーブルコイン「USDT」を発行するテザー社は、米証券大手キャンターフィッツジェラルド社に準備金の一部を預けていると伝えられる。キャンターは米国債の主要なディーラーだ。
CoinPost
02/10 (金)
テザー社、準備資産の最新報告 担保付ローン削減
ステーブルコインUSDTを発行する米テザー社は、準備資産の証明に関する最新の報告書を公開した。担保付きローンを削減しており、発行トークンを支えるのに充分な準備金を保持している。
CoinPost
02/02 (木)
テザーCTO、セルシウスからの借入を否定 破産報告書に反論
テザー社のPaolo Ardoino最高技術責任者は、破綻した暗号資産(仮想通貨)融資企業セルシウスの破産報告書で指摘された融資内容について強く否定した。
CoinPost
01/27 (金)
格付け大手ムーディーズ、ステーブルコインの評価システムを開発か=報道
格付け会社ムーディーズは、仮想通貨ステーブルコインの評価システムを開発していることがわかった。ブルームバーグの情報筋が、開発の現状や評価付けの概要を説明している。
CoinPost
01/12 (木)
ステーブルコインで米国債に投資、Ondo Financeがイーサリアムでローンチ
米国債などに投資する機関クラスのオンチェーンファンドOndo Financeが、イーサリアムブロックチェーンでローンチした。ステーブルコインを使った債券投資から最大8%の利回りを得ることができる。
CoinPost
01/11 (水)
仮想通貨取引所Crypto.com、カナダでUSDT取扱廃止に
仮想通貨取引所Crypto.comはカナダで米ドルステーブルコインUSDTの取り扱いを中止することを発表した。オンタリオ州証券委員会の方針に従う形だ。
CoinPost
01/06 (金)
CoinGate「2022年の仮想通貨決済数は前年比63%増」
仮想通貨決済プロセッサー企業CoinGateは、2022年にかけてeコマース分野の仮想通貨決済が前年比63%増加したことを発表した。新規加盟店登録件数は前年比48%増、売上高も前年比60%増加した。
CoinPost

テザー(USDT)の概要

Tether(テザー)とは、米ドルや日本円等の法定通貨とほぼ連動した価値を持つ仮想通貨として、仮想通貨と法定通貨のギャップを埋めるために誕生した。安定した取引価格をもつ「ステーブルコイン」の代表格である「USDT」を発行する。

テザーでは、米ドルにペッグした「USDT」のほかにも、ユーロにペッグした「EURT」、中国元にペッグした「CNHT」、またゴールドにペッグした「XAUT」の計4コインを提供。

特徴

テザーによるステーブルコインは、香港に拠点を置く運営母体のテザー社が、法定通貨の管理、そしてProof of Reserves(PoR)というシステムによって2015年から発行。

テザーは当初、ビットコインのブロックチェーン技術に基づいて発行され、2017年6月にはライトコイン・ブロックチェーンに移行。その後18年1月からはイーサリアム・ブロックチェーンも並行して採用されており、イーサリアム上でERC20トークンとして主に発行される。

現在ではさらにTRON、EOS、アルゴランド、ソラナおよびOMGなどのブロックチェーン上でも発行されている。

ユースケース

仮想通貨の価格が急落した際、現金化する代わりに資産の逃避先としてUSDTが用いられたり、USDTによって取引所間での資金の移動を迅速に行うことができる。これは、他のコインとのアービトラージトレード(裁定取引)にも有利となる。

また、USDTは米ドルにペッグされていることから、米ドル以外の法定通貨を(米ドルに対して価値が高いときに)USDTに交換することで、FXスタイルの取引ができることや、法定通貨での入出金に対応していない取引所での仮想通貨取引においても便利だ。

不正・訴訟問題

テザー社によれば、発行されたテザーは、テザー社が預託している対応する法定通貨によって、1:1の比率(すなわち、1USDT=1ドル)での裏付けがあるとされていた。元々の1:1の資産は米ドルだったが、他の法定通貨や資産、そして貸付債権なども担保として含まれるようになっている。

米ドルに連動したステーブルコインであるUSDTは、ドルとの1:1の等価交換を保証していることが大前提だ。しかし過去には発行されているUSDTの26%は裏付け資産がないと報じられたり、テザー社の関連会社である仮想通貨交換所Bitfinexとともに、8.5億ドル(930億円)不正融資疑惑を巡り訴訟問題に発展したこともある(21年2月、日本円にして約20億円相当の和解金を払い決着)。

また最近では、事業の性質について銀行に虚偽の申告をしたとして、米司法省の捜査対象となっている。

裏付け資産問題

ステーブルコインを「ステーブル」にするためには裏付け資産が必要となるが、テザーは長きにわたり「実際にドルの裏づけがあるのか」という疑惑を指摘されてきた。

21年3月、テザー社はそうした批判に応え、USDTの謎に包まれていた準備資産の情報を初公開したものの、資産内訳を示すのに時間がかかったことや、テザー社によるリスキーな準備資産配分の選択、そして完全な情報開示を行わないことに関し、依然として専門家から批判されている。