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「ステーブルコイン・シーズン」到来か イーサリアム上のユーザー数過去最高に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

週間ユーザー数が75万人突破

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)をベースとするステーブルコインの週間ユニークユーザー数が75万人を超え、過去最高を更新した。The Blockが伝えた。なお、ユニークユーザーとは重複を排してカウントしたユーザー数である。

The Blockは、この到達は「ステーブルコイン・シーズン」とも言える時期が到来していることを示すと述べた。機関投資家からの注目が高まり、ユーザーによる実質的な利用が大幅増加しているとする。

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、アルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

また、2024年から2025年にかけて安定したユーザー数の上昇傾向が続いていることから、ステーブルコインの利用はもはや投機的な関心を超え、実用性に基づく本格的な普及段階に入ったと考えられるとも続けた。

DeFiLlamaによると、イーサリアムベースのステーブルコインの時価総額は1,256億ドル(約18兆円)に達している。これは過去最高レベルだ。なお、テザー社によるUSDTが市場シェアの50%を占めており他を圧倒している。

出典:DeFiLlama

USDTはイーサリアム上で629億ドル(約9兆円)が発行されている。サークル社によるUSDCが続いており、発行額は384億ドル(約6兆円)だ。両トークンを合わせると、約1,013億ドル(約15兆円)となり大半を占めている格好だ。

多くのステーブルコインが複数ネットワーク上で提供されている。イーサリアム以外のネットワーク上で展開されている分も含めたステーブルコイン全体では、時価総額は2,530億ドル(約37兆円)でUSDTが62%を占めている。

二番手のUSDCはサークル社とコインベースが共同で立ち上げた米ドル建てステーブルコインである。サークル社は今月5日にニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場しており、株価は9倍に急騰した。

背景には、米国でステーブルコイン法案の審議が進められており規制明確化が期待されていることや、デジタルドルの需要拡大が指摘されている。

関連:サークル株価9倍急騰の理由とは? USDCの収益構造とIPO評価=Coin Metricsレポート

規制環境が改善されることを見込んで、様々な企業がステーブルコイン分野に参入している。

たとえばドナルド・トランプ一族が進めるDeFi(分散型金融)プロジェクト「World Liberty Financial(WLFI)」も3月、米ドル建てステーブルコイン「USD1」を発行開始した。

短期米国債、米ドル預金、その他の現金同等物によって100%裏付けられるもので、現在はイーサリアムとバイナンス・スマートチェーン上で提供されている。現在の時価総額は約22億ドル(約3,190億円)だ。

さらに、ザッカーバーグ氏率いるメタ社が複数の仮想通貨企業とステーブルコインを活用した国際送金サービスの可能性を模索していると伝えられる。

米ドル建てステーブルコインの多くは、米国債や米ドルを担保とすることから、米ドルの優位性をデジタルにも拡大するものだと期待されているところだ。

関連:サークル株価15%下落、BISステーブルコイン批判や利益確定売りなどが影響

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