BTCマイニングやAIにも取り組み
ステーブルコインUSDTを発行するテザー社は18日、事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的な幅広いインフラ・ソリューションを世界で提供していくとしている。
取り組む分野としては、個人・コミュニティ・都市・国のニーズに適応する持続可能なソリューション、ビットコインマイニング、人工知能インフラ、分散型通信プラットフォームを挙げた。
テザー社のパオロ・アルドイノCEOは、「ステーブルコインの提供を超えて、様々なことを可能にする最先端のテクノロジーの開発と実装を支援していく」と話した。
なお、テザー社の2023年の純利益は、米大手投資銀行ゴールドマン・サックスの約8割に達したところだ。
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ステーブルコインとは
価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、アルゴリズムを利用するステーブルコインもある。
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四つの事業部門
新たな事業部門は、以下の四つだ。
- Tether Data(テザーデータ)
- Tether Finance(テザーファイナンス)
- Tether Power(テザーパワー)
- Tether Edu(テザーエデュ)
テザーデータは、テクノロジー部門への戦略的投資を行う部門だ。新興テクノロジーの開発と戦略的投資を専門としている。現在は例えば、人工知能(AI)のNorthern Data GroupやP2Pテクノロジー開発のHolepunchなどに出資している。
テザーファイナンスは、デジタル資産サービス部門だ。従来からのステーブルコイン製品と金融サービスを提供し、今後は資産トークン化プラットフォームなどの金融インフラにも取り組んでいく姿勢である。
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テザーパワーは、持続可能なビットコインマイニング・エネルギーを担当する部門だ。テザー社は以前よりマイニング事業を行っている。
テザー社のパオロ・アルドイノ氏は昨年11月、ビットコイン・マイニングネットワークの1%の計算能力を持つため、ウルグアイ、エルサルバドルその他にマイニング施設を建設する予定だと話していた。6か月間のうちに、5億ドル(約770億円)を投資する可能性があるとしている。
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テザーエデュは、デジタル教育・進歩変革部門である。社会におけるデジタル技術や、その他の最先端テクノロジーに関する知識や意識を培っていく。
教育プログラムを主導・支援して、ブロックチェーンやピアツーピア技術の普及と導入を世界的に推進していく計画だ。これまでの具体例としてはスイスのルガーノ市との提携を挙げた。
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