CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン投資も貢献 テザー社、1Qの利益が45億ドル超で過去最高に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

テザー社の財務情報

米ドルステーブルコイン「USDT」などを発行するテザー社は1日、24年1Q(1月から3月)の財務情報を発表した。

グループ全体の利益は45.2億ドル(約7,053億円)で記録的な実績だったと報告。保有する暗号資産(仮想通貨)ビットコインも利益に貢献したと説明した。

テザー社は今回、初めてグループの純資産を報告している。3月末時点におけるグループ全体の純資産は113.7億ドル(約1.7兆円)で、昨年12月末時点の70億(約1兆円)から大きく増えたと説明した。

関連USDT発行企業テザー、2023年の純利益はゴールドマンサックスの8割に

利益に最も貢献しているのは、ステーブルコインの発行・運用で保有している米国債。直接・間接的に保有する米国債は900億ドル(約14兆円)相当で、ここから「前例のない」利益を得たと述べている。

そして、残りの利益にはビットコインとゴールド(金)の時価評価も含まれる。以下の画像は24年1Qの連結資産。大部分は米国債が占め、保有するビットコインは53.7億ドル(約8,379億円)相当であることが示されている。また、現金と現金同等物は18.3億ドル(約2,855億円)相当だった。

出典:テザー社

関連テザー社、ビットコイン保有が7800億円超え

なお、今回の財務状況については会計事務所BDOが監査済みだと説明。BDOは、テザー社のステーブルコインの準備資産が負債を、およそ62億ドル(約9,771億円)超上回っていることも報告している。

ステーブルコインとは

価格が常に安定するように設計された仮想通貨のこと。法定通貨または仮想通貨に価値が裏付けられていたり、アルゴリズム等で価格を安定させたりする様々なステーブルコインが開発されている。

▶️仮想通貨用語集

関連初心者にもわかるステーブルコインとは|特徴やユースケースを解説

投資に関する報告

今回の発表では、グループとして戦略的投資を行っていることも説明した。レポート作成時点で総額50億ドル(約7,734億円)超を投資していると報告している。投資しているのは主に以下のような領域だ。

  • ビットコインマイニング
  • P2Pコミュニケーション
  • 再生可能エネルギー
  • AI(人工知能)・データ

テザー社のPaolo Ardoino CEOは今回、以下のようにコメントしている。

2024年最初の発表で、当社が透明性、安定性、流動性、責任あるリスク管理にしっかりと取り組んでいることを証明した。

今回公表したように、テザー社は45.2億ドルという利益を出して記録を更新し続けており、企業として財務が強固で安定していることも示している。

また、今回は準備資産の内訳だけでなくグループの純資産を報告したことで、仮想通貨業界における透明性や信頼性の水準をまた引き上げた。

関連テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ

仮想通貨初心者向け特集

イチから学ぶ仮想通貨投資、ビットコインの買い方まで徹底解説 投資初心者向け講座|仮想通貨ビットコインの「トレンド転換点」の見極め方
2024年注目の仮想通貨10選 各セクターの主要銘柄と関心を集める理由を解説 抑えておきたいテクニカル分析「ダウ理論・6原則」を初心者向けに解説
CoinPostアプリで優位性を おすすめの仮想通貨取引所のメリットを比較 イラスト解説付き
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア