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イーサリアム、BTC建てで強気転換も売り圧力増加の兆候=クリプトクアント分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ATH接近も売圧急増に

仮想通貨オンチェーン分析企業クリプトクアントの14日の週次レポートによると、イーサリアム(ETH)価格が4,743ドルに到達し2021年11月以来の高水準を記録する中、ETHのビットコイン(BTC)に対する相対価格であるETH/BTC比率が365日移動平均を上回り、歴史的にETHがBTCに対して強気サイクルに入ったシグナルを示している。

投資家のポジショニングがETHにシフトしている傾向が鮮明になった。ETH/BTC ETF保有比率が3か月前の0.05から現在0.15まで上昇し、ETFによるETH購入がBTCを上回るペースで急増。同時に永続先物(パーペチュアル)市場でのETH建玉のBTC対比率も0.57から0.76に急上昇した。

ETHのアウトパフォーマンスは現物取引量の増加と連動している。先週のETH現物取引量のBTC対比率は1.66に達し、2017年6月以来の最高水準を記録した。ETHの現物取引量は4週連続でBTCを上回り、直近では240億ドル対140億ドルと100億ドルの差をつけている。

一方で、ETHの継続的なアウトパフォーマンスに対する警戒シグナルも現れ始めている。ETHの取引所への日次流入量が増加し、BTCを上回る水準に達した。これは保有者が利確準備を進めている可能性を示唆。分析責任者のフリオ・モレノ氏は「BTCにはそれほどの新たな売り圧力は見られないが、ETHは流入が時間当たりでより高いレベルに増えて来ている」とコメントした。

ETH/BTC取引所流入比率の分析では、ETHが5月の低売り圧力環境から現在のより高い売り圧力環境に移行したことが確認される。この現象は通常ETH価格の一時停止を示すシグナルとされている。市場参加者による利確の動きが活発化している状況が浮き彫りになった。

ETH/BTC MVRV比率は5月の0.4から現在0.8まで上昇している。この指標はETHがBTCに対して過小評価状態から脱却しつつあることを示している。過去のデータでは0.9を上回るとETHがBTCに対して過大評価状態に入るとされる。【MVRV比率は現在価格が過大評価されているか過小評価されているかを判断する重要な指標で、市場の転換点を予測する際に広く活用されている】

関連:ビットコイン高止まり 大口投資家は継続蓄積、MVRV分析では上昇シグナルも

現在のデータは、ETHが引き続きアウトパフォームする可能性がある一方で、売り圧力増加の兆候も示している。ETHの相対価値が歴史的に過大評価とされる水準に接近しており、市場センチメント変化時にヘッドウィンド(不利な状況)に直面するリスクが高まっているという。

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