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今秋はアルトコインシーズン本格化か=コインベース分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

アルトコインへの資金循環初期段階

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは14日、市場の見通しについての月次レポートを発表した。現在の市場は、本格的なアルトコインシーズンへの移行を示唆しているとの見解を示している。

アルトコインシーズンの定義としては、時価総額上位50のアルトコインのうち、少なくとも75%が90日間ビットコインをアウトパフォームした場合を指すとした。現在、その割合は40%だとも続ける。

関連:「アルトシーズンは過去より低調な可能性」シグナムの最新市場分析

ビットコインの市場ドミナンスは2025年5月の65%から8月に約59%まで低下しており、アルトコインへの資金循環の初期段階にあることを示すとも指摘した。

市場では、短期的には9月のFRBによる利下げが仮想通貨市場のピークになる可能性があると議論されているが、コインベースはこれとは違った見方を示している。

コインベースは、7兆ドル(約1,030兆円)を超える個人投資家の資金がマネー・マーケット・ファンド(MMF)などに蓄えられている状況であり、FRBによる金融緩和は中期的に個人投資家の参加を促す可能性があると分析している。

こうしたキャッシュの蓄積は、トランプ関税などにより従来型市場で不確実性が高まっていること、市場の割高感、経済成長をめぐる懸念の根強さなどが背景と考えられるとした。

一方で、9月と10月にFRBによる利下げが行われる可能性が高まっていることから、今後は低金利によってMMFの魅力が薄れ、仮想通貨などリスクの高い資産への資金流入が増えると予想している。

出典:コインベース

また、仮想通貨市場の流動性はここ数週間で、取引量、注文板の厚み、ステーブルコインの純発行額の面から回復し始めていることが示唆されると述べた。

関連:ビットマイン、100万ETH保有突破 245億ドル株式発行枠に拡大

イーサリアムに対する関心の高まり

コインベースは、イーサリアム(ETH)に対して機関投資家から関心が高まっていると述べる。主にデジタル資産トレジャリー企業(DAT)からの需要と、ステーブルコイン・現実資産(RWA)トークン化に関する話題の高まりによって支えられていると続けた。

出典:コインベース

8月13日時点のデータによると、主要なイーサリアム財務戦略企業は、約295万ETHを保有。これはイーサリアム総供給量(1億2,070万ETH)の2%以上を占めているところだ。

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特に、最近のイーサリアム上昇により恩恵を受けたのはリキッドステーキングプロトコルのリド(LIDO)であり、月次ベースで58%の上昇となっている。

コインベースは、リド上昇の背景には、米証券取引委員会(SEC)が、流動性ステーキングトークンは特定の条件下では証券とみなされないという声明を出したこともあると指摘した。なお、このガイダンスはまだ職員の見解であり、今後解釈が変更される可能性もある。

関連:米SEC、「リキッドステーキング活動は有価証券に該当せず」

リキッドステーキングとは

仮想通貨のステーキング金利を受け取りながら、その代替資産(ステーキング証明トークン)を運用できるDeFi(分散型金融)の仕組み。最大のサービスプロバイダーLido Financeでは、ETHをステークして債権トークンstETHを受け取り、レンディングの担保としたりDEX(分散型取引所)等で運用できる。

関連:イーサリアムの価格と将来性を解説|今後の注目ポイントと中長期の成長シナリオ

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