老舗ゲームメーカー「アタリ」の独自トークン、11月に一般発売・上場予定
アタリのトークン、11月に取引所で発売
「パックマン」などの販売を手がけた著名ゲームメーカーAtari(アタリ)が、暗号資産(仮想通貨)取引所Bitcoin.comで、11月に独自トークンを一般発売することが分かった。
このAtariトークンはビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)を使用して購入できるという。
IEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)形式での公開販売後に、Atariトークン(ATRI)はBitcoin.comに上場、取引可能となる予定だ。IEOとは、企業がトークンの販売を取引所に委ねるもので、取引所は当該トークンの販売後に新規上場を行う仕組みとなる。
アタリのブロックチェーン子会社AtariChainのCEO、Frédéric Chesnaisは次のように述べる。
私たちの目標は、業界に新たなユースケースを提供し続け、Atariトークンとアタリブランドを中心としたエコシステムの出現を促進し、ブロックチェーン上で新しいタイプの分散型サービスを提供することだ。
以前の発表でアタリは、ゲーム中のアイテムなど「バーチャル世界で作られた資産」を分散方式でトレードし、収益化できる最大のプラットフォーム開発を目標にしていると述べていた。
Atariトークンは、価値の保存手段としてだけではなく、ゲームのアイテムの交換等にも使用されることを想定して設計され、当初のユースケースとしては、仮想通貨でプレイできるカジノゲームでの使用を見込んでいるという。
また、他のゲームへ少しずつ採用を拡大することも見据えている。
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Atariトークンの特徴
プレスリリースでは、Atariトークンの特徴として次のことが挙げられた。
・安全優先
各トランザクションは分散型台帳に保存され、記録を改ざんしたり、価値を操作するために新トークンを偽造することはできない。
・統合が容易
アタリ以外の開発者がAtariトークンをゲームに簡単に統合できるようにすることが目標。
・流動性
アタリは、トークン所有者が他の通貨と簡単に交換できるように、できるだけ多くの取引所にATRIを上場させる予定。プラットフォームの選択は、規制、安全性、取引量などのさまざまな基準による。
・ゲームと連携
アタリは、他のプレイヤーにトークンを賭けることができる新たなゲームを開発中。最高のプレイヤーがトークンで報酬を得ることができる。
・カジノ
トークンは、アタリが提供するカジノでゲームをプレイするためにも使用できる。ルーレット、ポーカー、ブラックジャックなどの標準的なゲームに加えて、プレイヤーの技能が重視される革新的なギャンブルゲームも発表される見込み。
ライトコイン財団とも提携
取引所Bitcoin.comは、11月にトークンの販売が開始される前に、事前にユーザーがKYC/AML(顧客身元確認・資金洗浄対策)検証を行うことができるポータルを開くという。さらなる詳細は数週間以内に発表される予定だ。
尚、Atariトークンは、プライベートセールについては今年3月15日からすでに行っており、一般向けのプレセールも3月20日から5月15日まで開催されていた。
最近アタリはライトコイン財団との提携も発表している。Atariトークン購入時の決済手段としてライトコイン(LTC)を使うことも考慮されているという。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します