イーサリアム採掘速度が2年ぶりの高値、利益水準はビットコインマイニングの3倍以上に=F2Pool
イーサリアムハッシュレート・マイニング収益
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のマイニングハッシュレートが250TH/s超えに達し、2018年8月以外の高値を記録した。
ETHのハッシュレートは、相場が下げ止まった19年12月頃より回復し、今夏の「DeFiブーム」でETH価格が大幅上昇するとともにハッシュレートも高騰、ネットワーク手数料も問題視された。
データサイトGlassnodeによると、ETHのハッシュレートは今年の1月より80%以上増加していた。
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トランザクション手数料も急騰し、一時平均12.5ドルを超えるなどしており、幅広いdAppsプロジェクトの一般ユーザーに負の影響もみられた。現在約2.1ドルに留まる。
イーサリアムマイニング収益
ETHのマイニング収益に関しても記録的な数値が出されている。大手マイニングプールのF2Poolが提供するマイニング収益表によると、トップのETHマイニングマシンGTX TitanV 8は、24時間で約15.15ドルもの利益水準に。
一過性でなく持続性について未知数なことを加味する必要はあるが、BTCのフラッグシップ型マシンAntminer S19 Proでも4.52ドルに留まることから、いかに破格のデータであることがわかる。
ETHマイニングにおけるTOP5のマイニングマシンは、1日あたり平均10ドル以上の利益を出していることがわかった。GTX TitanV 8以外、Greatwolf Miner B3や、Innosilicon A10 Pro、RTX 2090 8 cardなどのマシンがある。
マイニング収益とは、新規発行される銘柄(BTCやETH)のほか、トランザクション手数料も合算される。
特に今年の8月、9月のイーサリアムネットワークは利用率が高騰していたため、トランザクション手数料も大幅に上がっていた。Glassnodeのデータによると、ETHのマイニング業者は9月だけで、合計1.66億ドルの手数料を稼いでいた。同じ期間でBTCのマイニング業者が稼いだ手数料は2600万ドルで、ETH手数料の約6分の1に留まった。
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