Crypto.comがDeFiサービスへの預け入れ機能をリリース、Compoundを統合
Crypto.comがDeFi Earnをリリース
仮想通貨決済サービスを提供しているCrypto.comが、自社のDeFi対応ウォレット内で利用できるDeFi(分散型金融)サービス、「DeFi Earn」のローンチを発表した。これによりユーザーは、Crypto.comのウォレットからDeFiサービスにアクセスし、自身の資産の管理権を保有したまま、スマートコントラクトに資産を預け入れ、金利を獲得することができる。
この新サービスの最初の統合先として、Crypto.comはDeFiレンディングプロトコルCompoundを選択。今後は、利用できるDeFiプロダクトを増やしていく予定だという。
DeFi Earnの詳細
現段階では、ユーザーはDeFi Earnを介して、BAT、COMP、DAI、 ETH、 UNI、 USDC、 USDT、 WBTCおよびZRXの9種類のトークンをCompoundに預け入れることが可能だ。預けたトークンには、Compound上でAPY(Annual Percentage Yield/金利)が発生する。預け入れの必要最少額は設けられておらず、預け入れたトークンも発生した金利も、いつでも引き出すことが可能だ。引き出す際、金利の0.5%をサービス手数料としてCrypto.comに支払う必要がある。
DeFi Earnでは、Crypto.comのDeFi対応ウォレットアプリから、ボタンをタップするだけでトークンの預け入れおよび引き出しが可能だ。また、金利も一目で分かるように表示されている。Compoundでは、トークン預け入れと引き換えにcトークンという債券のようなものが発行されているが、DeFi Earnではこのコンセプトが簡略化されており、複雑さが軽減されている。
DeFi Earnでは、Compoundで流動性供給の報酬として提供されているガバナンストークン「COMP」の受け取りもサポートされている。COMPは預け入れた資産量に応じて配布され、0.001COMP(約15円)以上から受け取り可能だ。
今回のローンチに関して、Crypto.comのCEO、Kris Marszalek氏は、Twitterで以下のコメントを出した。
自身の暗号資産の管理権を失わずに金利を得られることは、DeFiの重要な価値の一つだ。利用できる資産を増やし、より良い利回りを提供できるよう、引き続きDeFi Earnの改良を急速に進めていくつもりだ。
Crypto.comは、2020年のDeFi流行を受け、DeFi分野の開発に注力している。DeFi Earnのローンチに先立ち、11月には同ウォレットから利用可能な「DeFi Swap」というDeFiトークン交換機能もリリースした。この機能では、ウォレット内で直接、Crypto.comのネイティブトークンCROを含むERC-20トークンおよびETHの交換が可能だ。
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