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金高騰・ビットコイン低迷の理由、中国政策と流動性を分析 クロスボーダー・キャピタル

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

グローバルな流動性減速か

投資アドバイザリー会社クロスボーダー・キャピタルは24日、ゴールド(金)など貴金属が高騰する一方で暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の価格が弱まっていることの背景を分析するレポートを発表した。

レポートはまず、現在、金や銀、銅などは急騰しているが、ビットコインは低迷し、債券価格は(日本を除き)安定している状態だと指摘する。

また、世界的な法定通貨価値の下落が起こっているとの理論もあるが、その場合、ビットコインは急騰し、債券価格は暴落しているはずだと続けた。現状そうはなっておらず、こうした理論は誤っている可能性が高いと述べる。

その上で、貴金属が好調な背景には、中国と日本が意図的かつ積極的に通貨安政策を追求していることがあるとの見解を示した。こうした国々の通貨安が影響を与え、米ドル建てのゴールド価格の上昇につながっているとも分析している。

また、ビットコインと債券市場の状況からは、グローバルな流動性が減速し始めていることが示唆されると指摘した。

2021年以降の状況を見ても、仮想通貨は最も流動性に敏感な資産であり、流動性の増減とその価格の上下が相関してきた。流動性が停滞すると、ビットコインの価格も横ばいになる形だ。

現在は、投資家が流動性の低下に伴うシステムリスクを察知し、安全資産である政府債券へシフトし始めていることが示唆されるとしている。

レポートは、中国の動向が特にゴールドに影響を与えているとも指摘した。

中国人民銀行は昨年、中国の金融市場に大量の流動性を投入。レポートは、今年も同様の措置を取らざるを得ないと予想した。増加した流動性により、中国の国民がインフレヘッジとしてゴールドを購入することを促すと続ける。

中国政府は、国内での仮想通貨取引を禁止しており、中国居住者はゴールドを大量に購入しても、ビットコインを大量に購入する可能性は低い。

関連:なぜビットコインと金はトランプ関税発表に異なる反応を示したのか=分析

リスク資産にとっては難しい年か

また、2026年にはグローバルな流動性の減少サイクルが見られると考えられるが、それは政策当局が金融引き締めを行うからではなく、実体経済が好調となり、そこでより多くの流動性が消費されるようになるためだとも意見した。

ビットコインについては半減期に基づく4年サイクル説があるが、現在は世界的な流動性によって推進される、より複雑な需要サイクルになっているとも見解を述べている。

半減期とは

ビットコインなど仮想通貨のマイニング報酬(=新規発行量)が半分に減るタイミングを指す。

その上で2026年は、世界的な流動性がピークを迎えつつあるように見えるため、リスク資産にとって難しい年になる可能性を指摘。一方で、ゴールドやビットコインなどのインフレヘッジ資産を、トレンドを大幅に下回っている時に購入することは妥当な投資戦略だとも意見した。

長期的な平均的成長軌道(トレンド)から少なくとも20%下回った水準を設定することを提案している。具体的にどの指標を用いるべきかは明確にしていない。

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