WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「AI需要の中、ビットコインマイナー株は割安」ヴァンエック見解

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • マイナー各社がAI転換中
  • イラン情勢による石油ショックはビットコインに逆風になり得ると警告

AI需要で収益性に期待

米資産運用大手ヴァンエックのデジタル資産リサーチ責任者マシュー・シーゲル氏は、暗号資産(仮想通貨)関連銘柄の中で、ビットコイン(BTC)マイニング企業が最も魅力的な投資先の一つになっているとの見解を示した。イラン攻撃をめぐる見通しについても述べている。

CNBCが11日に報じたインタビューの中で、AI(人工知能)向けデータセンター需要に言及し、シーゲル氏は次のように話している。

マイニング企業はAI市場に対応するため、ビットコイン採掘能力を積極的に他の事業へと多角化させている。さらに、時価総額対メガワット比で見ると、依然として他のデータセンター事業者に比べて大幅なディスカウント価格で取引されている。

「時価総額対メガワット比」とは、電力処理能力1メガワットあたりの企業価値を示す指標のことである。同じ電力インフラを持っている場合、マイニング企業は割安で取引されている傾向があり、投資妙味があるとの意見を示した格好だ。

また、電力に関して現在、「私たちは複数の需要ショックに直面している」とも続けた。そして、これらのマイナーは、事業の軸足をAIに移すことにより得られる収益という点で、自分たちが金脈の上にいると早くから認識していたのだとも述べる。

米巨大IT企業4社(アルファベット、アマゾン、メタ、マイクロソフト)は今年、合計6,500億ドル(約100兆円)という驚異的な金額をAI設備に投資する計画だ。大半はAIチップ、サーバー、データセンターインフラに充当される。

こうした機運を掴もうと、マイニング企業は相次いで、手元のデータセンターインフラをビットコインからAI向けに転換、AI・HPC(高性能コンピューティング)インフラを拡大するなどの施策を進めているところだ。

関連:ビッグテック100兆円投資、ビットコインマイナーはAIスーパーサイクルを掴めるか

ライオット・プラットフォームズも、その一つである。1月には、アドバンスド・マイクロデバイス社とのデータセンター契約を発表しており、この契約では、ビットコインマイニングよりも1メガワットあたりの粗利益が2.5倍になると試算した。

さらに、ライオットの提示した資料によると、AIなどのデータセンターのリース契約を「締結済み」のマイニング企業は、「未締結」の企業と比べて「電力容量(1メガワット)あたりの企業価値(EV)」が高い倍率で取引されていた。

関連:ライオット2025年決算 総収益が過去最高に、AI・HPC事業へ本腰

シーゲル氏は、ヴァンエックの上場投資信託(ETF)である「NODE」についても宣伝した。「オンチェーン経済に結びついた企業や金融商品に投資することで、長期的な資本増価を目指す」商品で、設定以来30%以上の上昇を示していると話す。

同じ期間に、ビットコインは32%下落しており、「仮想通貨と現実世界の交差点」がリターンの主要な原動力になると主張している。

「石油ショックがあればビットコインに悪影響」

シーゲル氏は、現在の情勢についても分析した。米国とイスラエルによるイラン攻撃にともない、石油ショックが世界的に流動性を脅かす可能性があり、もし仮に流動性が逼迫すると、ビットコインにとっては悪影響になると話した。

また、イランでの戦争勃発以降、一部の中東諸国が脱ドル化の流れの一環としてビットコインを購入しており、イランからの仮想通貨の送金も増加していると指摘。しかし、何よりも紛争の行方により左右される流動性の状況が重要だとの見解を示す。

その他には、ビットコインの長期投資家が昨年、4年サイクルを前に利益確定で積極的に売却していたものの、ここ1か月で売却は落ち着き、以前より安定してきたとコメントした。

ビットコインの「4年サイクル論とは

ビットコインマイナーへの報酬が約4年ごとに半減する「半減期」を起点に、価格が「上昇、最高値、下落、底値」のパターンを繰り返すという経験則のこと。最近では、ETFや機関投資家の参入により、この論は当てはまらなくなってきたとの見方もある。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/18 日曜日
09:25
週刊仮想通貨ニュース(10/16)|英国の押収BTC・レジャー関連の資産流出・6年超休眠のBTCの動向まとめ
今週は、中国人詐欺師からロンドン警視庁が押収した約6万1,000BTC、仮想通貨ウォレットのレジャーに関連する資産流出事案、6年超休眠のビットコインクジラによる約4,582BTC移動に関する記事が関心を集めた。
10/17 土曜日
13:50
ビザ、ステーブルコインUSDCの事前入金を商用化 国際送金で24時間利用可
ビザは15日、ビザ・ダイレクトで国際送金の資金をUSDCで事前入金できる機能の商用運用を始めた。従来の資金調達の時間枠に頼らず、インヨ・グローバル経由で24時間利用できる。
13:20
トークン化株式市場の70%超、オンドとバックド2社が支配=IMFレポート
IMFは世界金融安定報告書で、トークン化株式価値の7割超をオンドとバックドが占めると指摘。24時間取引や少額取引での需要を確認した一方、流動性の低さと高い変動率を課題に挙げた。
13:10
クロードAI、量子コンピュータの設計で従来超え|仮想通貨の暗号を破る計算の一部も効率化
アンソロピックのAI「クロード」が量子回路を自律設計し、8種類の回路で公開済みの最良設計を上回った。仮想通貨が署名に使う楕円曲線暗号の解読に関わる計算の効率化も含まれる。
11:00
米証券大手シュワブ、BTCとETH取引を対象顧客全員に開放
米証券大手チャールズ・シュワブが、ビットコインとイーサリアムの仮想通貨取引を対象となる個人顧客全員に提供した。手数料は0.75%で、フィデリティの1%を下回る。年末までにソラナ、アバランチ、チェーンリンクの3銘柄も加わる予定だ。
10:25
ビットコインは年末にかけて回復見通し、ただし9万ドルが壁=レポート
コインベースとグラスノードが10〜12月期の仮想通貨市場見通しを公表。利上げ下でも回復が進んだ現状を評価しつつ、上値の供給圧力など短期リスクにも言及した。
10:00
コインベース、カード発行のMarqetaに仮想通貨基盤提供 
仮想通貨取引所コインベースが、カード発行基盤を手がける米マーケタの企業顧客向けに、ステーブルコイン裏付けカードの保管・換金・決済基盤を提供する。カード保有者は世界の加盟店でステーブルコイン残高を使える。
09:10
ウォーシュFRB議長が利上げ示唆せず観測後退、ビットコイン当面レンジ相場
コインシェアーズは16日、9月の米CPIと小売売上高が予想を上回りFRBの利上げ観測が強まったため、仮想通貨ビットコインの短期見通しはデータ待ちのレンジ相場とみるべきだと分析した。
07:30
東証上場のunbanked、金連動トークン「Kinka」の暗号資産事業を廃止 採算難
金地金を裏付けとする仮想通貨「キンカ」を発行してきた国内上場企業unbankedが、暗号資産事業の廃止と子会社3社の解散・清算を決議した。販売低迷と採算確保の困難を理由に挙げ、2027年3月末までに清算を完了する予定だ。
06:50
ドイツ銀行、法人向け仮想通貨保管サービスを数週間以内に開始 アジア展開も
ドイツ銀行が数週間以内にドイツで、法人向けの仮想通貨保管サービスを開始し、2027年にアジアの金融拠点へ展開する計画だ。ビットコインとイーサリアムの保管から始め、ステーブルコインの出し入れ支援やトークン化預金へ段階的に広げる。
06:15
中国発老舗Coboの個人向け仮想通貨ウォレット終了へ、公開から約9年
仮想通貨の保管サービスを手がけるCoboが、個人向けウォレットアプリを12月1日に終了すると発表した。11月30日までに引き出さなかった資産には、月2%の手数料が課される。
05:55
サークル、上半期売上の約59%を提携先と取引費用に
サークルは16日、2026年上期の売上約14億ドルのうち約8.19億ドルをUSDC流通の提携先と取引費用に支払い、純利益は売上1ドルあたり約7セントだったと明らかにした。新規参入企業の主張には反論した。
05:00
2022年以来初、米国がビットコイン純輸入国に
チェイナリシスは、米国が2022年以来初めて仮想通貨ビットコインの純輸入国になったと明らかにした。1万ドル未満の小口送金は流出超、大口の送金は流入超だった。
10/16 金曜日
17:54
3メガ銀、共同発行ステーブルコインで国際決済の実証を完了
みずほ銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行の3メガバンクなど5社が、共同発行する円建てステーブルコインで三菱商事の国際決済を想定した実証を実施した。信託型の発行スキームとAML対策、2026年度中の実取引に向けた設計を整理する。
17:24
ANAP、ビットコイン評価損43.7億円を計上 前期の評価益12億円から反転
ANAPホールディングスは15日、2026年8月期に保有ビットコインの評価損43億7,466万円を計上したと発表。最終損失は73億2,300万円に拡大した。前期の評価益からの反転と、期中に開示した評価損の推移をまとめる。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧